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家族がなくなった場合、その後の遺品整理は遺族となる家族が行わなくてはなりません。自宅の遺品整理は遺族で行えますが、会社に残された遺品はどうすればよいかわからない人も多いと思われます。 また、自宅に残された会社の備品や貸与品なども、どうすればよいかわかりませんよね。そこで職場に関連する遺品整理について、いろいろまとめてみました。

■職場の遺品は会社に連絡をして受け取りに行く

親や子ども、自分のパートナーが在職中に亡くなってしまった場合、故人が職場に私物を残していることが考えられます。 初七日が終わってから会社に連絡し、故人の会社の遺品をいつ引き取りに行けばよいか確認します。会社の都合のよい日を聞いた上で、故人が所有していた会社の遺品を整理しに行きましょう。 会社の鍵や、机やロッカーの鍵などを故人が持っていた場合は、職場での遺品整理が終わってから会社に返還するようにしましょう。 遺品整理を会社の人たちが済ませてくれていることもありますが、自分で整理したいと思う人もいることでしょう。 故人の上司などに気持ちを伝えてみると、遺族に遺品整理を行わせてくれることもあるのではないでしょうか。 遺品整理に出向いた際には、会社に未払い金などが残っていないか、貸与しているものがないか、必ず確認しておきましょう。

■職場の人が遺品を持ってきてくれることも

社内の人が在職中になくなった場合、会社側は弔問に訪れたり香典を渡しにきます。親交があった人や直属の上司などが訪れることもあれば、会社を代表して人事や総務の管理職の人が訪れることもあります。 会社によっては職場の人たちが故人の遺品整理を行い、弔問のときに自宅まで運んでくれることもあります。 亡くなった後の手続きなどもありますので、必要書類を一緒に持ってくることも少なくありません。 職場にどの程度私物を置いていたか家族はうかがい知れませんので、残っている私物はないか念のため確認しておいたほうがよいでしょう。

■自宅にある会社のものを返還する

在職中に亡くなってしまった場合、会社の備品や貸与されているものが自宅に持ち帰ったままになっていることもあります。 会社から支給されているパソコンや携帯電話、通信機器やモバイル端末、文具類などを持ち帰っている可能性がありますので、故人の持ち物をチェックして会社に確認してみましょう。 職種によっては工具などの専用機器を借りている場合もありますので、夫の仕事用品をリストアップしておき、会社に問い合わせてみましょう。 もし故人が社用車で通勤していた場合は、社用車を会社まで持っていかなくてはなりません。 また、制服や作業着を借りている場合はクリーニングに出した上で、返還するようにしましょう。 社員証や会社の書類なども返還しなくてはなりません。仕事用の書類かどうか判断しづらいときは、会社に書類を持っていき確認してもらうとよいでしょう。 会社の備品などを返還しに行くときは、会社でお世話になったことを踏まえて菓子折りなどを持参して向かうようにしましょう。