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高齢になると終活を始める人も少なくありません。その手始めとして、生前整理を行う人も多いことでしょう。自分が亡くなった後のことを考えて、生前から不用品を少しずつ処分している人もいるようです。 遺族が遺品整理を行う場合、処分に困ってしまう物も多く出てきます。残された遺族にとっては処分に困る物とは一体どのようなものなのか、いくつか紹介していきます。

■写真

故人にとっては思い出が多く詰まった写真ですが、生きてきた年数分の写真となると膨大な数になり、どれを残してどれを処分すれば良いか遺族が困ることも多いようです。 一緒に暮らしていたり、自分の親だった場合は分別しやすいですが、遠い親戚などの場合はどうすればよいか困ってしまいます。 自分の写真ですら捨てることにためらいを感じるものなのに、故人の写真となるとさらに気が引けてしまうのは言うまでもありません。 生前から不要な写真は処分し、残しておきたい写真はアルバムに整理するなどしておくと遺族も整理がしやすくなります。 最近では写真をデジタル化することもできますので、パソコンなどに保存しておくと遺族も遺品として残しやすいのではないでしょうか。 高齢者の場合、自分でデジタル化することは難しいかもしれませんが、業者に依頼することで簡単に写真をデジタル化してもらうことが可能です。

■書籍

読書好きな人は書籍を集めていることが多いですが、遺族にとって大量の書籍は重労働を強いられる遺品整理になります。 遺族も読書好きならそのまま残しておいても問題ありませんが、全く本を読まない人だと場所をとるだけの不用品になってしまいますので、処分に困ることもあるようです。 書籍は古本屋に売却したり、図書館などへ寄付することで処分することができます。古本屋の場合、最近では出張買取や宅配による査定買取も行っていますので、処分に困った場合は古本屋に依頼してみるのがオススメです。 図書館などに寄付する場合は、自分たちで運ばなくてはなりませんので、かなりの労力を使います。 故人が読書家だった場合、希少価値のある書籍が残されていることもありますので、古本屋に査定してもらったり、オークションを利用して売却してみるのも良いでしょう。

■衣類

故人がオシャレ好きだった場合、大量の衣類が遺品として残されることもあります。故人が愛用していた洋服などは形見として残せますが、全ての衣類を残しておくこともできません。 高級ブランド品などを大切に残される人もいますが、遺族とは趣味が違う場合もありますので、処分されることも多いでしょう。 衣類はリサイクルショップに売却することも可能ですが、引き取り不可のものもあります。古くなった衣類やしみや汚れがついた衣類は処分しておき、本当に必要なものだけを残しておくと、遺族も整理しやすいといえます。

■趣味のコレクション

故人にとっては大切なコレクションであっても、興味のない遺族にとってはどのように扱えばよいか困るばかりです。 もし高額な品だったとしても、その価値が遺族にわからなければ不用品として処分される可能性は高いので、生前に処分しておいたほうが良いでしょう。 リサイクルショップで売却したり、価値のわかる人に譲ってあげたほうが、集めたコレクションも大切に扱ってもらえます。 遺族が処分する場合は、念のためリサイクルショップなどに出張査定をしてもらって処分すると、高額なコレクションを捨ててしまうことを防げます。