185-1

投資信託を始めてみたものの一向に資産が増えない、それどころか逆に元本割れを起こしてしまっているということはないでしょうか。これは初心者が陥りがちな状況の一つなのです。 というのも、投資信託にはいろいろな商品があるのですが、売る側にメリットがあるものが全体の9割もあるのです。 こういった商品を買っていたのでは、資産を増やすのは難しくなってしまうのです。

■販売手数料のかかる投資信託

投資信託を購入する場合、その購入において手数料がかかります。これがくせ者となっていて、この手数料は投資信託を販売する金融機関ごとに設定が可能です。 最大では3%ほどなのですが、同じ商品であっても、販売する金融機関が異なると手数料も異なってきます。 同じ投資信託であれば、手数料が大きくなるほど利益は出にくくなってきますよね。購入時にすでに手数料分が引かれてしまっているのです。 10万円であれば3,000円が引かれます。これくらいであればしかたないかと思うかもしれませんが、100万円となると3万円にもなるのです。これは見過ごすことはできないですよね。 金融機関ごとに設定できる手数料ですが、店舗を持っている銀行や証券会社であれば手数料がかかるのが通常です。 ですが、ネットで完結するネット証券等の場合、手数料がかからないものがあります。ノーロード投資信託というもので、手数料がかからなければその分損をしていないということになります。 店舗型のほうが安心という場合は、できるだけ手数料の低い銀行や証券会社を探してみましょう。

■信託報酬が高い投資信託

投資信託は資産を預けて運用してもらう資産運用の方法の一つです。 ですから、投資信託を行う場合、運用会社、販売会社、信託銀行の3社で経費が発生します。それが信託報酬というもので、年率で純資産総額から差し引かれています。 この信託報酬は投資信託の商品ごとに率が異なっていて、国内よりは先進国、また、先進国よりは新興国といった形で高く設定されているのです。 また、テーマ型、毎月分配型、通貨選択型といった商品は、信託報酬が高めの傾向にあります。 信託報酬は販売手数料とは異なり、購入時に一括で支払うというものではなく、純資産総額の中から毎日差し引かれています。 支払ったという実感がないのでわかりにくく、せっかく利益が出ていてもどんどんと目減りして行ってしまうのです。 ですから、投資信託を購入する場合、この信託報酬が低めのものを選ぶのが大切になります。一般的には0.3%未満が良いでしょう。