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旅先で子どもが発熱したら、親としては焦ってしまうもの。それが海外となれば、なおのことです。言葉の壁や土地勘がないことなど……「子どもの体調」以外の不安も、付き物ですよね。 しかし、子どものことを思うなら、親が適切な対処を行う必要があります。「熱が出たから即帰る!」というわけにはいかない海外旅行だからこそ、子どもの熱にどう対処するべきなのか、頭に入れておきましょう。具体的なポイントを解説します。

 

■異常を感じたら、できるだけ早く病院へ

海外旅行の場合、子どもは普段とは全く異なる環境にいる可能性も高いものです。たとえば子連れに人気のグアムやハワイであっても、12月や1月に旅行を企画すれば、真冬から真夏へと一気に環境が変わることになります。こうした急激な変化の中、体調を崩す子どもは、決して少なくありません。 子どもが熱を出したとき、多くの人がまず思い浮かべるのが「風邪」でしょう。単なる風邪の場合には、数日間ゆっくりと休養することで治るかも……なんて思うこともあります。 しかし異国の地においては、万が一子どもの容態が急変したとしても、すぐに適切な対処ができるとは限りません。だからこそ、体調を崩した際には、できるだけ早いタイミングで現地の病院を受診することをオススメします。 国柄やクリニックの方針もありますが、日本とは異なる検査・治療方針を示されるケースも少なくありません。戸惑うことも多いかもしれませんが、現地のスタッフの指示に従いましょう。 子どもの体調不良の裏に、大きな病気が潜んでいないかどうか確認し、適切な薬を処方されれば、親としても安心です。また一度受診しておくことで、その後、さらに体調が悪化してしまったときでも、スムーズに対処できるようになります。