ウォシュレットつきのトイレの画像

トイレで用をたしたときに、おしりをスッキリさせてくれるのがウォシュレット。ウォシュレットの使用率が上がったことで、「トイレ後の悩みを軽減でき、トイレタイムがもっと快適になった!」と感じている方も多いのではないでしょうか。 とはいえこのウォシュレット、使い方を間違えると肌を傷つけてしまったり、痛みを感じることもあります。デリケートゾーンのトラブルを予防するためにも、ぜひ頭に入れておきたい「ウォシュレットの正しい使い方」について紹介します。

■正しいウォシュレットの使い方手順

トイレットペーパーの画像

ではまずは、ウォシュレットの正しい使い方について、確認していきましょう。

1.下着を下ろして、便座に座る
2.排便する
3.排便中に、水温や強さをリモコンで確認する
4.排便後、肛門にウォシュレットのお湯をあて、優しく洗浄する
5.しっかりと乾燥させる
6.水を流して周囲を確認する
7.蓋をしめて、トイレを出る

ウォシュレットの使い方の中で、もっとも間違えやすいのが「ウォシュレットで流すのが先か、それともトイレットペーパーでふくのが先か」という問題です。 ウォシュレットを使用する目的は「汚れを落とすこと」なので、トイレットペーパーで拭くよりも先に、ウォシュレットで洗い流す方が良いとされています。 トイレットペーパーで汚れを拭きとろうとすれば、汚れを周囲に広げてしまうこともありますし、強い力でこすれば皮膚を傷つけてしまうことも考えられます。まずお湯で汚れを洗い流し、水分をトイレットペーパーで優しく除去する方法が、肛門周辺の皮膚にとって、もっとも負担の少ないスタイルと言えるでしょう。 ペーパーで拭くよりも先にウォシュレットを使うことで、気になるのが「ノズル部分が汚れてしまうのでは?」という問題についてです。メーカーでもこうした点には配慮しており、近年では、ウォシュレット使用後に、自動でノズルを掃除してくれる機能が搭載された製品も多くなっています。ペーパーで拭く前にウォシュレットを使用したとしても、ノズルの清潔さは保ちやすくなっているので、安心してください。 ウォシュレット使用後にお尻を乾燥させるときには、「乾燥ボタン」を使用する方法もあります。この機能を使えば、トイレットペーパーによる刺激を、最小限に抑えることができるでしょう。ただ、ウォシュレットの乾燥機能のみで完全に乾かそうと思うと、時間がかかってしまいます。「トイレットペーパーで大体の水分を拭きとってから、仕上げとして乾燥させる」など、両者を併用するのがオススメです。

■ウォシュレットの水圧は強くし過ぎない

基本的なウォシュレット使用方法を学んだところで、ここからは特に注意したい3つのポイントについて紹介していきます。 最初の注意点は、ウォシュレットの「水圧」についてです。 ウォシュレットを使用する際に、「水圧を高めにして、しっかりと洗浄したい」と考える方は決して少なくありません。ちょろちょろとお湯を当てられるよりも、勢いよく流してもらった方が、安心感は高まるのかもしれませんね。 しかし水圧が高すぎると、デリケートなおしり周辺の皮膚を傷つけることにもなりかねません。また皮膚に当たって跳ね返った水で、便器やその周辺が汚れてしまいます。 ウォシュレットの水圧は、「最高」でも「最低」でも、その洗浄効果は変わらないと言われています。水圧が弱いからといって「洗えていないのでは?」なんて不安を感じる必要はありません。自分を守るためにも、また次の人に不快な思いをさせないためにも、水圧は控えめにしてみてください。

 

■ウォシュレットを長時間当て過ぎない

次の注意ポイントは、ウォシュレットの使用時間についてです。おしりをお湯で洗浄される感覚が心地よくて、ついつい長く使用し過ぎてしまう!なんて方はいませんか? しかし長時間の洗浄は、おしり周辺の皮脂を落とし過ぎてしまいます。皮膚を守ることができなくなり、さまざまなトラブルを誘発しやすくなってしまうのですね。また女性の場合、膣内の常在菌のバランスが崩れ、気になる症状や炎症を引き起こしてしまう可能性もあります。 ウォシュレットをあてる時間は、5~6秒で十分です。使い過ぎないよう、注意しましょう。

 

■ウォシュレットを肛門を刺激するために使わない

最後は、「肛門を刺激するため、排便前にウォシュレットを使う」という使用方法についてです。ウォシュレットを使うことで、便意をもよおしやすくなるのは事実ですが、この方法が習慣化すると、「刺激がなければ排便できない」という状態になってしまいます。 ウォシュレットは、あくまでも「汚れたお尻を洗浄するためのもの」。目的に沿った使い方で、自身の健康を守っていきましょう。

 

■ウォシュレットの正しい使い方まとめ

日本のトイレに欠かせないアイテムとなっているのが、ウォシュレットです。トイレットペーパーで拭くだけではなく、お湯を使ってスッキリさせることで、排便後も快適に過ごすことができます。特に女性は、排便後だけではなく排尿後や生理中など、頼りにする場面も多いのかもしれませんね。 しかし一方で、ウォシュレットの使い過ぎが原因となる「トイレシャワー症候群」も、問題になってきています。必要な場面とそうではない場面を見極め、快適な生活をキープしてみてください。