干渉しすぎの親の指の画像

母親として、「子どものすることが気になって仕方がない!」なんてことはありませんか?「しっかりとした大人に育てたいから」という気持ちもわかりますが、親が干渉しすぎると、子どもはストレスを感じてしまうかもしれません。 教育の一環だと思っていても、干渉のしすぎは親子関係にヒビが入る原因にもなってしまいます。今回は、そんな干渉のしすぎにブレーキをかける方法や、子どもが感じるストレスについて解説していきます。

■行きすぎた心配が子どもの自由を奪う

かわいいお子さんが危ない目に合わないか心配なのは、親なら当然の感情です。しかし、それがヒートアップしてしまい、何から何までやってあげるのはあまりオススメしません。子どもが赤ちゃんであれば、着替えから食事まで、全てをお世話してあげるのは当然のことかもしれませんが、小学生になっても同じ状態では、やはり「過保護」「干渉しすぎ」と言わざるを得ません。 また日常的なお世話のほかにも、かわいさのあまり「欲しがるものを何でも買い与える」ていると、我慢を覚えない子どもに育っていってしまう可能性があります。 しかし、子どもの成長と共に、こうした状況は改善されていくケースも多いもの。子どもの方が親から自然と「卒業」していき、寂しさを覚えながらも見守る…なんてことも必要です。ただし、子どもが親に依存して何もできない!なんて状態にだけはならないよう、気を付けることが大切です。 いつになってもかわいいお子さまですが、赤ちゃんのころのような接し方を続けていると、なんでも自分の思い通りにしようとする「干渉しすぎの親」になってしまっているかもしれません。 もちろん子育てにおいては、子どもの意思に関わらず、親が決断すべき事柄も存在します。しかし全ての場面において、子どもを性格を決めつけて意思を無視するような言動をしていると、子どもにとっては悪影響となってしまいます。 子どものことを思って注意や助言しても、親の思い通りにならないこともあるでしょう。このような場面において、必要以上に怒ったり、あからさまに不機嫌になったり、子どもを罵ったりするのが、干渉しすぎな親の特徴でもあります。子どもの意思よりも自身の感情を優先させるのは、一種の「虐待」とも言えるのです。

■親の干渉が子どもにもたらす悪影響

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では過干渉な親は、子どもに対してどのような悪影響を与えてしまうのでしょうか。特に心配したいポイントを、3つ紹介します。

★人の顔色を窺ってしまう

過干渉な親に育てられる子どもにとって、大切なのは「親を満足させること」です。そうしなければ怒られたり罵られたりといったデメリットが発生するのですから、そう考えるのは極めて自然な流れだと言えるでしょう。 子どもにとって、「親の希望どおりに動く」ことは、決して簡単なことではありません。親の顔色をうかがいながら、「親が望む子ども」でいることを、最優先に考えるようになってしまいます。

★自主性が育まれない

子どもは、さまざまな失敗の中から自分自身で学んでいきます。しかし過干渉な親のもとで育つ子どもは、そもそも「失敗する」という経験が少ない可能性が高いです。親が子どもの人生に干渉し、「失敗しない方向」へと導いているためですね。 こうなると、子どもは「親の言うことをとにかく聞いていれば良い」と考えるようになります。自分で考え、行動する能力は成長しません。

★自己肯定感が低くなる

自己肯定感とは、ありのままの自分を、「そのままでいいんだ!」と肯定的に捉えるための力です。自己肯定感の高い子どもほど、集中力を発揮しやすく、また疑いや攻撃的な感情を抱きにくいと言われています。 過干渉な親に育てられた子どもが、「そのままの自分を、いつもママは受け入れてくれる」と思うのは、非常に難しいことです。自己肯定感が低いままで、成長してしまう可能性も高まるでしょう。

 

■干渉しすぎな親子が共依存してしまう

過干渉な親のもとで、自己肯定感が低いまま成長した子どもたちは、いずれ共依存に陥る可能性も高いと言われています。 共依存とは、自分の価値を自分自身で認めることができず、誰かの役に立つことでのみ、自身の存在を証明できると考えてしまう状態を指します。 このため、自分が関わる相手がどれだけ「どうしようもない」とわかっていても、「あなたがいなければ駄目なのだ」と言われると、ついその人のために動こうとしてしまいます。相手のため、というよりは、「そうしないと自分に価値を認められないから」という理由で、理不尽な行動をとってしまうのですね。 もともと、親が子どもに対して過干渉になってしまうのは、「親が子どもに依存しているから」だとも言われています。そんな親の望み通りに行動してきた子どもが、大人になって、自身の価値を認め、他者と対等な関係を結ぶことは難しいでしょう。 親と子の共依存が、子どもの人生を大きく捻じ曲げてしまう可能性も高いのです。

■干渉しすぎな親にならないために

子どもとの共依存関係に陥らないためには、まず親の方が、子供との付き合い方を見直す必要があります。子どもの成長に応じて徐々に手を離すのはもちろんのこと、子どもの人生は子どものものだということを、しっかりと自覚しましょう。 「自分の子ども」という先入観を捨てて、「ひとりの人間」として関わってみるといいかもしれませんね。 また、子どもに一生懸命になり過ぎるのではなく、親自身の世界を広げることも、問題を防ぐためのポイントとなります。

■干渉しすぎな親の注意点まとめ

「親が嫌がる習い事に、無理矢理行かせる」「子どもの友だち関係に、つい口を出してしまう」など、子どもに対する干渉は、実は身近なところに潜んでいます。 自分は自分、子どもは子どもとしっかりと線引きできているかどうか、一度冷静にチェックしてみてくださいね。