年が変わり、平成から新しい元号に変わるまであと3ヶ月とちょっととなりました。平成が終わることに寂しさも感じつつ、次の時代には引き継ぎたくないと思う古い常識や価値観をママたちはたくさん感じているはず。そこで今回は「平成に置いていきたい!」と思う時代遅れなものについて、CHANTOモニター84人に回答してもらいました。
働くママに平成に置いていきたい古い価値観についてのアンケート
[アンケート1 育児について]
育児について、時代遅れだと思う価値観や常識は?(※複数回答)
1位 3歳児神話 16票
2位 母乳・手作り料理=愛情 10票
3位 育児はまず母が担うもの 8票
根拠のない古い常識が
いまだに働くママを苦しめ続けている
「育児について時代遅れだと思う価値観や常識」では、1位「3歳児神話」(16票)、3位「育児はまず母が担うもの」(8票)と働くママたちを苦しめたものに票が集まりました。 CHANTO公式Twitterでも、この3つについてのアンケートを行ったところ…。
\ママ調査シリーズvol.15📊/
育児について、時代遅れだと感じる常識はありますか?
以下の中でもっとも当てはまるものを教えてください🤔#CHANTO総研 #投票 — CHANTO編集部【公式】 (@CHANTO_magazine) 2019年1月11日
時代遅れなのは「育児は母がまず担うものという考え」という回答が6割近くに! 働くママの数は、平成という時代で大きく増加しました。2018年の調査では、18歳未満の子どもがいるママのうち7割超のママが働いているという調査結果も出ています。それにも関わらず、働くママを否定するような価値観はまだまだ根強くあることがうかがえます。 また、子供が3歳になるまで母親は子育てに専念すべきとした「3歳児神話」は1998年の「厚生白書」にて根拠がないとされていますが、振り回されているママがいまだ多いのが実態。親世代から言われ辛かったママも多いのでは?
「小さいうちから保育園に通わせていた時、3歳児神話について母や年配の方々からよく言われていました。保育園で学べることはたくさんあるし、色々な世代の方たちに成長を見守られ共に育てられることはとてもいい経験になったと思っています」 「保育園に入れた方が社交性が育って、言葉を話すのも早くなるとか。共働き夫婦が多いですし、時代遅れなアドバイスでせっかく頑張っている夫婦を傷つけないでほしい」 など、悲しい思いをしたという経験談のほか、保育園に通わせたことでいい影響や経験を得ることができたと考えているママたちも。そうした声がもっと世間に届くといいのにと思わざるを得ません。
そして、「母乳神話」や「手作り料理が愛情」などの食事に関するものが2位に。ミルクやレトルト、惣菜などを使っては子どもに愛情が伝わらない…なんて、根拠が曖昧ですよね。何を食べさせても、ママや子どもがおいしいと笑顔でいれればそれが一番なはずなんですが…。 母乳神話については、こだわってプレッシャーを感じるよりミルクを使って笑顔で赤ちゃんと接した方がずっといいという専門家もいます。さらにこの春には液体ミルクも販売が行われる見通しで、ミルクの常識については今年転換期を迎えそうです。
注目したいのは、ランク外の「”男だから””女だから”という決めつけが古い」という意見。「女性だからヒーローものよりプリンセスもの、男の子だからピンクよりブルーのものを買い与えるのではなく、子どもが選んだものを尊重したい」、「男の子には家事関連をあまり教えない風潮を置いていきたい。これからは、男の子も家事に関することは出来るようになっておく方がいい」などのコメントが集まっていました。「男だから」「女だから」という考えはもはや古い価値観になりつつあることがうかがえます。
[アンケート2 義両親について]
義両親とのつきあいで、時代遅れだと思う価値観や常識は?(※複数回答)
1位 なし 9票
1位 長男を重視する価値観 9票
2位 帰省が絶対 6票
3位 お歳暮などのやりとり 4票
義両親からの歩み寄りで
嫁姑問題には変革が!
互いが生きてきた時代が違うからこそ、いつの世も苦労する義両親との付き合い方。しかし、意外にも「義両親との付き合いで時代遅れだと思う価値観や常識」に関しては「なし」という意見が1位(9票)になりました。
「義母は私や主人、子をそれぞれに思い、話を聞き合わせてくれたりします」というような息子や嫁の話をよく聞いて理解してくれるという声もあがっており、自身が苦労してきたからこそお嫁さんには優しくしたいという考えのお姑さんが増えたのかもしれません。「義両親世代にとって、孫の面倒を見て当然というのは、もしかしたら大変なのかと思います。今の義両親世代は、まだまだ若く、自分たちの生活や余生をエンジョイしたい方も多いと思うので…」と親世代を気遣うママも。いずれにしても嫁姑関係には問題があるという穿った見方こそ古い発想なのかもしれません。
しかし一方で、昔ながらの形式的なやりとりには疑問を覚えている人も。「常に長男夫婦が一番先。上座下座にこだわる」という長男重視の慣習や、「何かの集まりには家族揃って参加する。いつも大して会ってないのに、体裁ばかり気にしていて理解に苦しむ」「帰省を強制される」など…。「形式的にではなく、自分たちがやりたいと思ってやらなければ意味がない」とおつきあいの仕方を考え直しているママもいました。
[アンケート3 夫について]
夫に対して時代遅れだと思う言動や価値観は?(※複数回答)
1位 家事、育児は妻がやるもの 14票
2位 なし 9票
3位 亭主関白 5票
共働きの時代なのにママ任せのパパ多数
出産により変化したパパも…!
ママは、最大の理解者であるはずのパパにも時代遅れだと感じることがあるのでしょうか? 夫に対して時代遅れだと思う言動や価値観を聞いたところ、1位「家事・育児は妻がやるもの」(14票)、3位「亭主関白」というパパの態度が上がりました。
「夫の家事は、妻を”手伝う”もの。女性が家事を率先してやるのが当たり前」、「女だから男の言うことを黙って聞けばいいと思っている」などまだまだ男は仕事、女は家事や育児という考えのパパは多いよう。
その一方で、2位は「なし」(9票)。「積極的に育児・家事を行なってくれるから古いとは思わない」「昭和の時代感覚で育った我々夫婦ですが、今の価値観にどんどん染まらざるを得ず、夫も子供が生まれ、増えるにつれ、夫も家事や子育ての割合を多く担ってくれるようになりました」など夫の理解を語るママも多く、育児や家事へ積極的に参加するパパも増えていることがわかります。
家のことはママに丸投げなパパがまだ多いという結果になりましたが、イクメンという言葉の浸透などもあり少しずつ男性側の意識も変わってきているよう。お互いの仕事や育児に対する考えを話し合いながら、協力できるような関係になれるといいですよね。