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現在は多くの保険商品があり、もしもの時に備えやすくなっています。以前であれば、もしもの備えと言えば生命保険や火災保険といったようにそれほど多くはありませんでした。 ですが、現在は医療保険を始め様々な保険でもしものために備えることができるのです。収入保障保険ももしもの時に備えるための保険のひとつなのです。 ■収入保障保険は掛け捨ての生命保険 収入保障保険の名称だけ見れば、病気やけがで働くことができなくなったときに毎月保険金を給料のように受け取ることができる就業不能保険や所得補償保険と同じように感じられるかもしれません。 ですが、収入保障保険と就業不能保険や所得補償保険は全く異なります。というのも、収入保障保険は生命保険の一種ということが言えるのです。収入保障保険は死亡時の保障となるのです。 就業不能保険や所得補償保険と異なる点は加入時に年収は関係ないという点です。また、保障額の設定は加入者が決めることができるのです。 受け取りについては、生命保険の場合、一括での受け取りとなりますし、就業不能保険や所得補償保険の場合は、毎月給料のように受け取ることができます。ですが、収入保障保険の場合、どちらでも可能になっています。 受け取れる保険金の期間は、契約期間の残期間分となります。例えば、30歳で60歳までの期間のものに加入し場合、40歳で死亡した場合は20年間、50歳で死亡した場合は、10年間受け取ることができるのです。ですから、60歳まで死亡しなかった場合は、保険金は受け取ることはできません。 ■収入保障保険の保険料の月額は? 様々な保険の加入で大切なことは、保障内容はもちろんですが、毎月の保険料も重要です。保障が厚くなればなるほど毎月の保険料も高額になってしまい、家計を圧迫してしまいます。 収入保障保険は契約期間内に死亡した場合、契約期間満了まで保険金を受け取ることのできる保険です。他の保険と同様に加入時期によって月々の保険料も異なってきます。基本的には契約期間内に一定の保険料を支払うといった形なのですが、加入時の年齢のよる保険料の違いはあまりありません。 どちらかと言えば、年齢よりも様々なリスクによって保険料が異なってくるのです。体型による特約もありますし、喫煙の有無というのもあります。ですから、同じ年齢であっても人によって保険料が異なってきます。保険という商品の性質上、リスクが高いほうが保険料が高くなってしまうのです。 ですが、収入保障保険は掛け捨ての保険という特徴があるため、生命保険等と比べると毎月の保険料は低く設定されています。 実際にインターネットのシミュレーションサイトで比較してみるとわかるのですが、20歳でも55歳でもそれほど保険料に違いはありません。それよりも保険会社によっては20歳のほうが安い場合もあれば、55歳のほうが安い場合があり、まちまちなのです。 月額給付金が10万円であれば、およそ2,500円から3,500円くらいの保険料となっています。これは男性の場合ですが、同じ条件で女性となると、1,500円から2,400円というように女性のほうが保険料は安くなっているのです。 日本の平気寿命を考えると、女性が87歳、男性が81歳ですから、女性のほうが契約期間内の死亡のリスクが低いので保険料が安いということになりそうです。