■方角を気にしよう

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風水においては、西が金運の方角ということになっています。また、黄色が金運においてのラッキーカラーとされています。ですから、基本としては、部屋の西側に黄色いものを置くというのが、風水における金運アップの方法ということになります。これに関しては、知っている人も多いのではないでしょうか。 なぜ西が金運アップの方角になっているかということなのですが、風水が発祥した当時の中国では、都の西の方角に大きな山脈があり、そこから多くの砂金が産出されていたそうなのです。 また、その山脈の肥沃な土が流れてくることによって農作物も豊かにさせたいたそうなのです。そういったこともあって、西の方角に開運のための金の瓢箪をおいて祈っていたそうです。それが現在では西に黄色のものを置くことに変化して伝わったということのようです。 風水では方位に関しては、5行という考え方があり、それぞれ水・土・木・火・金となります。方位ごとにつかさどる運気が異なり、その中で金の方位は西と北西になります。西は豊かさや楽しみ事、北西は仕事運や援助運といったように違いがあるのです。 ■5行の相性を考えてみよう 単純に西に黄色のものを置くというのは金運アップのための風水なのですが、実はそれだけではありません。水・土・木・火・金の5行ににはそれぞれ相性があるのです。 うまくやれば、相乗効果でより運気を高めることができるのですが、間違えていると逆に運気を下げてしまうことがあるのです。運気を上げる効果は相乗と呼ばれ、運気を下げる効果は相剋と呼ばれます。 例えば、金は土の中から生まれるとされているので、金と土では「生まれる」という気があります。これは相乗の関係となるのですが、火と水の場合、水は火を消してしまうため、お互いの気を消滅させてしまうのです。ですから、相剋の関係ということになるのです。 単に方位だけでなく、この5行の関係をうまく機能させることが風水においては大切になるのです。西に黄色のものをおいて金運アップさせても、相剋の作用が働いていると、せっかくの金運アップの効果もなくなってしまうかもしれません。