「しゅふJOB総研」が、「専業主婦・主夫への罪悪感」をテーマにアンケート調査を実施。その結果“子どもの有無”や“世代”によって、「専業主婦・主夫への罪悪感」に格差があることが判明しています。

 

専業主婦・主夫であることに罪悪感のある人は多い?


まず「専業主婦・主夫であることに、後ろめたさや罪悪感のようなものを覚えたことがありますか?」と質問したところ、「ある」が25.4%、「少しはある」が31.2%、「ない」が41.7%という結果に。「ある」と「少しはある」を合わせると、2人に1人が「罪悪感を覚えたことがある」と回答しています。

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同質問の回答を“子どもの有無”で詳しくみると、“子どもがいる”層は「ある」「少しはある」の合計が54.2%に。一方“子どもがいない”層では、「ある」「少しはある」の合計が69.6%にも上ることが判明しました。

 

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また同質問の回答を“年代別”で集計。「ある」「少しはある」の合計値は、「30代以下」が70.1%で最も高い結果に。「ある」「少しはある」という回答は年齢が高くなるほど減少しています。

 

罪悪感を覚えた理由とは?


「専業主婦・主夫の罪悪感」については、“子どもの有無”や“世代別”に格差があることが判明しました。ここからは、アンケートに寄せられた各属性ごとのフリーコメントをご紹介していきましょう。

 

<「子どもがいる」と答えた人のフリーコメント>

 

・罪悪感を覚えたことが「ある」「少しある」と答えた理由より抜粋

 

 

「子どもが小学生になったし、そろそろ働いた方がいいかなと思う」(30代)

 

 

「子どもの希望による専業だったことと、収入が無いことの間で気持ちが揺れていた」(40代)

 

 

「仕事を辞めて息子と夜遅くまで起きていた時、主人に『俺が働いたお金で遅くまでテレビを観てる』と言われた」(50代)

 

 

・罪悪感を覚えたことが「ない」と答えた理由より抜粋

 

「自分の子どもを自分で育てるのは理想的なことなので悪いと思ったことがない」(40代)

 

 

「自分に収入がない分、節約、やりくりも仕事だと思っているし…。うしろめたさ、罪悪感という意味がわからない」(40代)

 

 

「主婦はなかなか評価されづらい環境だが、子どもの成長を通じて自分の仕事の大切さを実感することができたから」(50代)

 

 

<「子どもはいない」と答えた人のフリーコメント>

 

・罪悪感を覚えたことが「ある」「少しある」と答えた理由より抜粋

 

 

「自由に時間を使っているが、この時間に少しでも収入があれば、もっと金銭面で余裕が出てくるのではないかと考えるため」(20代)

 

 

「効率的に動いて毎日掃除をしていれば、暇な時間が圧倒的に多い。学歴・職歴もあって健康なのに何も生産しておらず、夫の収入を自分のことへ使うのに罪悪感があった」(30代)

 

 

「子育てしながら起業したり管理職に就く女性の記事を読むと、自分の日常の時間の過ごし方が有意義でないもののように感じてしまった」(50代)

 

 

・罪悪感を覚えたことが「ない」と答えた理由より抜粋

 

「家事も仕事なので罪悪感は無い」(30代)

 

 

「夫の仕事の時間が不規則でそれに合わせて仕事を辞めたので、夫や姑からは感謝された。周りの子育てしながら働く友達からは羨ましがられた」(40代)

 

 

「それまでの貯蓄があったから。家のこともゆっくりできた」(50代)

 

 

昨今は、専業主婦・主夫は立派な仕事、キャリアと認められる時代。どんなライフスタイルを選択したとしても、自分の決めた道を前向きにとらえていきたいものですね。

 

■調査概要

 

調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)

 

 

有効回答者数:815名(専業主婦・主夫経験者のみ)

 

 

調査実施日:2018年5月23日~2018年6月4日まで

 

 

調査対象者:ビースタイル登録者/求人媒体「しゅふJOBパート」登録者

 

 

文/原田美咲