■夫の悪口を子どもにいわない

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夫の不倫が発覚すると、つい子どもの前で夫の悪口をいってしまうこともあるでしょう。子どもは常に母親の味方をしてくれるので一緒に悪口をいってくれることもありますが、実は傷ついているものです。 不倫をしている夫は妻にとって大悪人であっても、子どもにとってはこの世でたった一人の父親です。たとえ父親が悪いことをしていたとしても、決して嫌いになれないものです。 血のつながった父親を悪くいわれることは、自分自身を否定されているようにも感じてしまうもの。しかし、母親も自分の半身であるので、どちらの味方につけば良いか子どもは葛藤することでしょう。 夫の不倫は夫婦の問題であって、子どもは関係ありません。子どもを味方につけて夫に罪の意識を感じさせたいと思うかもしれませんが、夫は家の中で居場所がなくなり、よけいに不倫相手に走ることになります。 自分自身と子どものためにも、夫の悪口は子どもにいわないほうが得策といえるでしょう。 ■子どもの前で暗い顔をしない 夫が不倫しているときに明るい顔なんてできないと思いますよね。しかし子どもの前で暗い顔をするのはNGです。子どもは親のちょっとした変化に敏感に反応します。それが母親ならなおさらでしょう。 子どもを明るく健やかに育てたいと思うなら、安定した幸せな毎日を子どもに与えることが必要です。母親が暗い顔をしていると、心配事や悩み事があるのではないかと子どもは察知します。 母親の気持ちが不安定だと子どもも不安になり、安心して生活を送ることができなくなります。母親がどうすれば元気になってくれるかそればかりを考え、子どもも母親と同じように暗い顔でふさぎ込んでしまいます。 ■対応を間違えると子どもがPTSDになることも 子どもが父親の不倫を知ると、親が思っている以上に子どもにストレスを与えてしまうことになります。信頼していた父親からの裏切り、父親に対する愛情など複雑な思いから、PTSDになってしまう子どももいます。 自分の気持ちをコントロールできず、急に泣きだしたり、全く笑わなくなったりと、子どもにどのような影響を与えるかは計り知れません。 これまで真面目だった子が、いきなり非行に走りだしたり不登校になったりと、いろいろ問題を起こすこともあるでしょう。 また、成長してからも記憶が消えず、異性や結婚に対して不信感を抱く子どももいます。異性を信じることができず結婚に夢も持てないため、社会性の低い人間に育ってしまうことも考えられます。 夫の不倫に子どもを巻き込むと、子どもの人生にまで影響を与えることがありますので、気を付けましょう。