「最低居住面積水準」「誘導居住面積水準」とは?


「せめて部屋の仕切りを工夫してみては?」「時々ビジネスホテルに一人で泊まるだけでも気分転換になります」「同じ広さでも部屋が分かれているだけで違うと思う」とのアドバイスも続出していましたが、もし住み替えるとしたらどのくらいの広さがベストなのでしょうか。

 

実は、2006年に施行された「住生活基本法」に基づき、居住スペースには「最低居住面積水準」と「誘導居住面積水準」という2つの水準が設けられています。

 

「最低居住面積水準」とは、健康で文化的な住生活の基本として必要不可欠な住宅の面積水準のこと。「10平米×世帯人数+10平米」が基準となるため、大人2人なら30平米という計算です。

 

一方、「誘導居住面積水準」は豊かな住生活を実現する前提として、多様なライフスタイルを想定した場合に必要と考えられる面積のこと。都心周辺では「20平米×世帯人数+15平米」が基準で、郊外では「25平米×世帯人数+25平米」で算出します。都心を想定すると、2人世帯では55平米が水準の面積に。相談した女性の住居は「誘導居住面積水準」には達していないようでした。