人には絶対に言えないことを「この秘密は墓場まで持って行く」などと表現します。「故人の秘密」が葬儀で明るみに出て大騒動が…なんて、映画やドラマはありますが、今回発覚したのは「夫の不倫」。家族が亡くなったショックに追い打ちをかける、文字通りの修羅場…本当にあった夫婦の物語です。

 

どうして隣町を走っていたの…?(恵さん/39/事務員)

前の旦那を事故で亡くしました。中学からの同級生で7年の交際を経て結婚、ひとり娘にも恵まれましたが、「残業だ」と言っていたはずの夜に、隣町の国道でトラックと事故を起こして亡くなったんです。 「なぜ隣町…?」と疑問でしたが、葬儀の日にふと、彼の携帯を見てすべてがわかりました。彼はそのとき〝女の家〟に向かっていたんです…最後のメールの文面は「いまから行く」、そして送った相手は中学時代の私の親友・Kでした。

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メールをさかのぼると、2人の不倫の痕跡が次々と。ショックを隠し切れないまま式場の外に出たとき、泣き崩れる女性の姿が…Kでした。 「私のせいで! 私のせいで!」と何度も自分を責める彼女。そして本人の口から聞いたのは、数年間にも及ぶ不倫の事実でした。中学のときから続いていたふたりの関係は、私たちの結婚を機にいったんは終わりましたが、数年後の同窓会での再会をきっかけに、また始まってしまったとのこと。 「親友の私に申し訳ない」という思いがありながらも、関係をやめることができなかったK。怒りもありましたが、親友だった彼女が、ここ数年私に冷たく当たる理由が分かり、なぜかホッとしたのも事実です。たくさん泣きましたが、いまは再婚して幸せに暮らしています。いまでは、もう遠い思い出ですね。