不倫が発覚すると一般的には泥沼化しそうなものですが、「お金持ちたち」は違います。地位や名誉や世間体…いろいろなものを守りたい彼らには「離婚」という選択肢は、ほぼ皆無。結婚生活を持続するために「妻に高額の慰謝料を支払って納得させる」夫と、それを受け取った妻の実話です。
金を出すから手を出すな(楓さん/35歳/会社員)
ここのところ、出張だの接待だのといって旦那が家に帰ってこなくなり、朝帰りする日も多くなりました。旦那とは元同僚だったので、職場の人のことはよくわかっています。 さっそく探りを入れると、出張や接待は嘘ではないようでしたが、どうやら別部署の20代女性との関係があやしいとのこと。すぐ興信所に依頼して証拠を集め、それを持って相手女性に「慰謝料をどっさり請求するから覚悟しておけ」と伝えに行きました。 すると後日、旦那が不倫を認め「金を払うから、二度と相手に関わるな」と言ってきたのです。あまりに頭にきて「ふざけるな!」と怒鳴ったら、現金を300万円取り出し「頼む、これで絶対に関わらないでくれ!」と頭を下げてきました。
それならば、「二度と浮気はしないという誓約書を書いて」とお願いして、念のためボイスレコーダーにも誓約の音読を録音しました。旦那のことはお金と誓約書で許す形になってしまいましたが、相手にも慰謝料請求しちゃっただけに…まあ、仕方ないですね。いまはとりあえず平和に暮らしていますが、不安は消えません。