睡眠や行動の周期に影響を与える“体内時計”。生まれつき体に備わっている機能と考えられ、能力を最大限発揮するには不可欠なものです。実は体内時計の働きから、“病気が起きやすい時間”“食べると太りやすい時間”が分かるそうで…。

 

体内時計の乱れが“魔の時間”を作り出す?


今年の11月に放送された『よじごじDays』(テレビ東京系)には、日本大学薬学部の教授・榛葉繁紀先生が登場。体内時計に隠された“魔の時間”を教えてくれました。

 

体内時計は脳や内臓、血管など全身の細胞に存在し、リズムを刻んでいます。しかし体内時計が乱れてしまうと、病気を引き起こす魔の時間が生み出されることに。

 

例えば午後9時から午前0時までの時間は、かゆみが増す魔の時間。“ヒスタミン”という物質が過剰に分泌されると、体内で防御反応が働いてかゆみが起きます。ある実験でも、かゆみの原因となる細胞の免疫リズムは夜の時間帯にピークを迎えていました。

 

そこで対策として、細胞が活発になる午後9時前からかゆみ止めなどを塗っておくと効果的です。この時期に乾燥が原因でかゆみが出る人は、魔の時間を逆手にとるといいかもしれませんね。