“文字通信”が歩む今後とは?


「東京テレメッセージ」がHPで発表した「サービス終了のお知らせ」には、ポケベルの栄枯盛衰だけでなく今後の展開や感謝などのメッセージも。

 

同社は今後について、「『音声通信』により凌駕された『文字通信』ではありましたが、弊社は今、『文字通信』であるがゆえに受信力という強みが最大限に発揮できる分野として地方自治体向け情報配信サービスに注力しております」「特に、防災無線においては受信力が生命線でありますから、まさしく無線呼出の強味が求められる分野」「防災無線のための通信というのは失敗の許されない分野であり、弊社の経営資源をこれに集中するためにも個人様向けの無線呼出サービスを終了するという意味もございます」とコメント。

 

最後には、「皆様が長きにわたりご利用くださいましたおかげで、弊社は無線呼出事業から撤退することもなく、そして新たな分野での役割を見つけることができたものと感謝いたしております」「今後は新たな分野にて社員一丸となってがんばって行きたいと思っておりますので、引き続き温かく見守りくださいますようお願い申し上げます。ありがとうございました」という感謝のメッセージが綴られていました。

 

このメッセージにTwitter上からは、「なんだか胸が震えたわ…」「感慨深いメッセージだった」「企業のプレスリリースのお手本みたいな名文でビックリ」「未来と過去を繋ぐ良いテキストだと思う」「好感が持てるポジティブな文章なのが泣ける」「時代の流れを感じられるとともに、未来に向けたメッセージになってて秀逸」などの声が続出しています。

 

ポケベルは無くなりますが、“文字通信”は今後も形を変えて利用されていく様子。その発展を温かく見守っていきたいものですね。

 

文/河井奈津