働きながら子育てをしていると、運動する時間がなかなか取れないものです。特にオフィスワークや立ち仕事などの方は体が硬くなりがちです。肩こりや腰痛が慢性化してしまっているという方も多いのではないでしょうか。 そんなときに取り入れたいのが、「ながらストレッチ」。日常のちょっとした時間に手軽に取り入れることができるため、継続しやすいのが最大のメリットです。 体が硬くなることの危険性をご紹介しつつ、簡単にできるストレッチの方法をご紹介していきます。
■体が硬いとこんなデメリットが
体が硬い原因は、筋肉の柔軟性の低下だけでなく、骨盤や関節などの骨がゆがんでいることにも起因すると言われています。 また、これらは何もしないと年齢と共にどんどん悪化するため、体は硬くなる一方です。それでは、体が硬くなるとどういったデメリットがあるのでしょうか。 ひとつは怪我をしやすくなることです。捻挫や肉離れといった怪我をしやすくなります。 また、突然の転倒やスポーツをしているときなどに、十分に受け身が取れなくなるため、不必要に怪我をしてしまう可能性もあります。さらに、腰周りの筋肉が硬い方はぎっくり腰になりやすいと言われています。スポーツ選手で体が硬い人はあまりいないですよね。怪我の予防のためには体が固いことはデメリットと言えます。 また、むくみや冷え性になりやすいということも挙げられます。筋肉が硬かったり、過関節がゆがんでいたりすると、血管を圧迫し血流が悪くなります。そうなると代謝も悪くなり、血管も老化して血液がどろどろの状態になります。悪化すると、心筋梗塞などの病気を引き起こすリスクもあるのです。
■体が柔らかくなるとこんなメリットが
体が硬い危険性については分かりましたが、柔らかくなるとどんなメリットがあるのでしょうか。先に挙げたデメリットの改善以外にもこんなメリットがあります。 まずは体を動かすことが楽になるということ。体が柔らかくなると筋肉の弾力性がアップするため、伸縮しやすくなります。そうなると関節の動きもスムーズになり、歩く、走るといった日常的な動作が楽になり、疲れにくい体になります。 また、姿勢が良くなることもメリットのひとつです。通常の人間で、筋力や骨格のゆがみが左右対象という人はまずいません。ストレッチをしてみても、左右で曲げやすかったり曲げにくかったり、痛みにも違いがあるのではないでしょうか。体が柔らかくする過程で、この左右差をできるだけなくすようにすれば、体のバランスが良くなり、姿勢の改善にもつながります。 また、体が柔らかくなると血流も上がるため、基礎代謝がアップします。そうなると、日常生活の中で自然と消費されるカロリーが増え、激しい運動をしなくとも痩せやすい体を手に入れることができるのです。また、代謝が良いことは美肌にもつながります。 このように、体が柔らかくなると怪我や病気の予防になるだけでなく、+αの嬉しい効果が期待できるのです。