「モラハラ」という言葉自体の歴史はまだ浅いですが、「精神的暴力や虐待」はずっと昔からあったこと。あまりに身近にありすぎて「自分がモラハラを受けている」ことに気づいていないという人も結構いるのだとか。 モラハラ夫から、自分や家族を守るために闘っている妻たちの話を聞きました。
「夫に合わせない」という決意(コナさん/50歳/看護師)
結婚当初から、何かにつけてモラハラを繰り返してきた主人。私も看護師として働いていますから、我慢や対処はうまくできる方だと思っていますし、いままでは家庭を円満にするために主人の考えに合わせてきました。 子どもも独立した頃のある年のお正月、恒例の夢日記をつけていてふと思い立ち、日記に「誓い」を記入したんです。それは「主人の言葉を気にしない」「主人に合わせない」ということでした。
次の日から、主人の存在を気にしない、いないものだと思う生活がスタートしました。もちろんいきなり無視をするのではなく、徐々に様子をみながら。少しずつ無視の回数を増やしていきました。主人もなにか感じ取ったんでしょう、面白いことに急に優しくなったりするんです…でも決して流されず。 いまではその生活にも慣れて、一緒にいても気持ちが楽に過ごせるようになりました。