安定した環境の中で、心に余裕を持った生活を送るためには、やはりある程度の収入が必要となります。 夫婦で共働きを選択する家庭も増えていますが、妊娠・出産との兼ね合いもあり「やはりメインは夫の給料で」というご家庭も、まだまだ少なくありません。 ここで気になるのは、世の中の家計を預かる妻たちにとって、「最低限これだけはなくちゃ……」と思う収入ラインは、いったいどれぐらいなのかという点です。生活スタイルや家族の人数、子どもの年齢などの条件別に、いくつかのパターンと「妻たちのリアルな声」を紹介します。
■東京3人家族……両親と子ども1人(未就学児童)の場合
東京都は、全国的にも家賃や物価が高いことで知られています。地方と比較して便利なことも多いのですが、その分生活コストは高くなってしまいます。夫のお給料の「最低ライン」についての考え方も、地方よりもシビアだと言えるでしょう。 東京にて家族3人で生活していくことを考えるなら、「年収400万円」はクリアしていて欲しい!と感じる妻が多いよう。毎月のお給料が25万円で、夏・冬のボーナス2回分で100万円程度という計算になります。 東京で生活しようと思ったときに、もっとも負担になりやすいのが住居費です。子どもが未就学児童の場合、「持ち家」ではなく「賃貸で」というご家庭も多いもの。 23区内で2LDKの賃貸物件で暮らそうと思うと、安いエリアを選んでも家賃は10万円~12万円程度が相場となります。 家賃以外に、家族の生活費、子どもの幼稚園代や習い事代を出そうと思うと、年収400万円というラインは決して「余裕がある」というものではありません。子どもの小学校入学をきっかけに、共働きへの移行を検討する妻も少なくありません。