マイホームの購入に関してはフルローンで頭金なしということも可能ですが、ある程度の頭金はあったほうが借り入れの金額も少なくなり、返済も楽になります。また、固定資産税など、それまで必要としていなかった支払いも発生することになります。 頭金の有無は別としても、ある程度の貯蓄はしておいたほうが安全と言えるでしょう。実際にマイホームを購入した人たちは、一体どのように貯蓄をしていたのでしょうか。
■財形貯蓄で強制的に貯蓄する
手取りが少ない場合、貯蓄は難しいと考えがちです。しかし、その考えのもとで手取りの範囲でやりくりしていては貯金は貯まりません。では現在よりも手取りが少なかった場合、生活はできるのでしょうか。 少なければ少ないなりに、何とか生活はできるものです。手取りが少なければその使い方自体を考え、生活をするようになります。手取りの多さと貯蓄は直結してはいないのです。 手取りが多くなれば生活水準を上げることになるのですが、手取りが下がっても生活水準はなかなか下げられません。 若くしてマイホームを購入したAさんの場合、給料から天引きされるかたちで財形貯蓄を行っています。こうすることで、手取りの時点で財形貯蓄分が減額されているためお金を使うことができません。 ですが、その減額された手取りの範囲で生計を立てることで無理なく貯蓄ができたそうです。 日々の生活の中から余った分を貯蓄に回そうとしても、使えるお金があると、貯蓄をするというのは節約・倹約が身についた人でなければなかなか難しくなってしまいます。 あるとつい使ってしまうという人も多いのではないでしょうか。 そのため半強制的に貯蓄に回してしまい、残った分で生活することにより無理なく貯蓄ができるようになっているのです。もちろん、財形貯蓄に回す金額はしっかりと考える必要があります。衣食住にかかる費用をしっかりと考え、財形貯蓄に回す金額を設定する必要があるのです。
■定期積立預金を利用する
Bさんは定期積立預金を利用して貯蓄を行い、マイホームを購入しています。定期積立預金の場合、定期預金とは異なり手続きが面倒なので、キャッシュカードのように簡単に引き出すことができません。この方法であれば有無を言わせず貯蓄ができることになるのです。 しっかりと貯蓄するためには、金額を高めに設定するのがオススメです。貯蓄は貯まれば貯まるほど継続しやすいといった傾向があるので、早めにある程度の金額まで貯めてしまうことで貯めることが楽しくなってきます。ただし、生活できないほどの金額を設定してしまうと後々困ることになります。生活に支障が出るほどであれば、設定を変更することも必要になります。 一方、最初にちょっと無理をするくらいの金額に設定しておき、徐々にその生活に慣れるということもあります。特にマイホームの購入という目的がある場合、多少の無理もその目的のために苦にはならないでしょう。