「今バタバタ」は外国人に伝わりづらい?


紹介した表記を見ると、外国人にとって日本語は難しいことがわかりますよね。「千葉市国際交流協会」は、市役所などの窓口業務に活かすことを目的に「やさしい日本語アンケート」を実施。「日本人が使う普通の表現」と「やさしい言い回しに変えた表現」の“どちらが外国人にとってわかりやすいか”を比較しています。“わかりやすさの差”が大きく出たのは以下の3つ。

 

・「警戒する」は難しく「気をつける」はやさしい

 

・「それはデマです」は難しく「それは嘘の話です」はやさしい

 

 

・「今バタバタ」は難しく「今忙しいです」はやさしい

 

 

同調査の考察では「デマといった和製英語的なカタカナ言葉や、バタバタといった擬態語は外国人にとって理解が難しい表現。また『警戒する』といった災害時のニュースなどで頻繁に使用される言葉も難しい」とまとめられています。

 

災害関連では、他にも「高台に避難して」より「高いところに逃げて」の方がわかりやすいと判明。外国人を含めた多くの人が見聞きするシーンでは、なるべく“やさしい日本語”を意識したいですね。

 

文/長谷部ひとみ