「不倫される」…これは夫の裏切りであると同時に、妻の浮気相手への敗北をも意味します。若く美しくスタイルもよく、非の打ち所がない女性が相手だったら「仕方ない」と、いったんはあきらめもつくというもの。ところがなかには「私よりこんな女がいいの?!」とプライドを粉々にされた妻たちも…お話を聞きました。

 

夫はただの「おサイフ」(智恵さん/34/ 飲食店勤務)

不倫発覚は、夫のカード明細をチェックしたときです。生活費として渡される額が少なくなっているので(おかしいな?)と思い調べてみると、以前よりだいぶ頻繁にカードを利用しているのがわかりました。

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利用先を調べてみると、百貨店のアクセサリー店だったり、旅行代理店だったり、ホテルやレストランまで。もちろん私に覚えはありません。あきらかにおかしい。夫の性格を考えると、キツく問い詰めるのは逆効果。やさしく事情を聞きすと、あっさり不倫を認めました。

 

相手は会社の後輩で、彼氏にフラれて落ち込んでいたときに話を聞いてあげたことがきっかけだとか。その後も食事に連れていったり、誕生日にイヤリングを買ってあげたりしているうちに、いつしか物をおねだりされるようになりズルズル…とのこと。

 

「そこに愛情があったのか」と聞くと、旦那も「わからなくなっている」というじゃないですか…あきれました。それはただの「おサイフ」にされてるだけ。仕事をしながら、家事も育児もがんばっている私が、こんな「消費するだけの女」になぜ負けたんでしょうね…。

 

欲求不満のサンドバッグ(沙保里さん/35/事務員

不倫発覚は本当に偶然でした。夫は自宅でパソコンを使っていて、私は夕飯の用意をしていました。夫がトイレに行った隙に、息子が夫の部屋へ入るのが見えたので様子を見に行ったんです。

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すると…パソコンの画面には「明日、ダンナの帰り遅いみたいなんだけど、どう?」というメッセージのポップアップが。あわててどんな会話をしているのか見てみました。

 

やり取りの様子からして、相手は「セックスがしたくなると夫に連絡をしている」ようで、しかも私より3つも年上の既婚者なんです。夫は何時間も彼女のグチにつき合ったり、呼び出されて会いに行ったりと「欲求不満をぶつけるサンドバッグ」。なんというか、まるで性欲モンスターのような女で…。

 

すぐに夫を追求すると(まさか…!)という顔をしていましたが、包み隠さず話してもらい、不倫相手の写真も見せてもらいました。厚化粧のケバケバしい中年女…私はこれに負けたの? 「どうしてこんなオバサンがいいの…」と、思わずつぶやいてしまいました。

 

自撮りがかわいかったから(里香さん/28/飲食店勤務)

ドラマや映画で見るような「美男美女同士の不倫」なら、まだ理解はできる気がします。でもうちの夫は、お世辞にも「美しくもかわいくもない女」と不倫していたんです。

 

ちょっとぽっちゃり系というか…正直、太ってる。どう考えたって私のほうが、顔もスタイルも上。おっぱいは彼女のほうが大きいかもしれませんが、脂肪がついているだけ!!!

 

そんな三流の女とお楽しみ中の動画を、旦那のスマホから大量に発見してしまいました。かわい子ぶった甲高い声を出してる女に向かって、「かわいいよ」とか「もっと声出して」なんて興奮している夫。見つけたときは吐くかと思ったほど、悪寒と虫唾が体中を駆け巡りました。

 

怒りのまま問い詰めると、「SNSで知り合って、自撮りがかわいかったので、会ったらそれほどでもなかったけど妹のように甘えられるのが嬉しくてつい」と白状しました。

 

出産後もキレイでいようとがんばっている私が、ただ若いというだけの「加工ブス」に負けたなんて…男って哀しい生き物ですね。あー、ディスったらちょっと、すっきりしました。

 

許すつもりはないにしろ、「どうせ不倫されるなら、ちょっとでも納得できる相手」であってほしいのが、正直なところ。だって、夫が選んだ不倫相手のレベルは、自分自身の価値基準にもかかわってくるプライド上の大問題ですから…「どんな女なの!」って、絶対気になります。

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ライター:藤崎陽菜 ネイリストとして働く傍ら、美容・恋愛ライターとしても活動中。ママ友とのおしゃべりは大好きだけど、最近でき始めているママ友派閥のとりなし役になっているのが悩みの種。公務員の夫と、2歳になる娘と三人暮らし。