仕事場での人間関係は、誰しも少しは気を遣うもの。転職したとしても、元上司や同僚とどう付き合うかは人それぞれ意見が分かれるところです。ある女性は「退職した会社ときっぱり縁は切るもの?」と質問を投げかけます。これに対しネット上では様々な意見が飛び交うことに…。
辞めた会社の人にグループLINEで誘われたらどうする?
3年前に仕事を辞めた女性は、いまだに元会社の人からイベントの誘いを受けています。「退職したからもちろん遠慮した」という彼女ですが、過去お世話になった人に断りを入れ続けることが心苦しい様子。「今後も誘われることを考えると、もう無視した方がいいのでしょうか。普通はどうするもの?」と悩みを告白します。
最近では“グループLINE”の存在もあり、いつ脱退するかも迷いどころに。「人と人との繋がりは大事にしたい」と漏らす彼女ですが、ネット上でも「ありがたいことだから絶対に行くべき」とする意見は少数派でした。やはり退職した会社とは疎遠になっていくのが一般的なのかもしれません。
一方で多く見られた意見は、“辞め方や関係性による”というもの。「人間関係がこじれたのでなければ一部の人と仲良くしてもいい」「すごく仲がいい人とは個人的に遊んだりするけど、わざわざ会社やイベントには行かないな」「上司とはさすがにLINEできないけど、同僚とは今でも仲良い」など、仲の良かった人とだけ交流を続ける人もいるようです。
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元上司からの“いつでも遊びにおいで”は社交辞令?
相談者への回答で大半を占めたのは“連絡を絶つ派”の意見。「ブロックまではしないけど、こちらからの連絡は一切しない」「元同僚に仕事の話とか聞いたら、私いなくても別に平気だよねってマイナス思考になる」「“いつでも遊びにおいで”は社交辞令」「最近辞めましたが事務系手続き以外は一切手を切りました」とはっきりとした態度を表明しています。
ただし、中にはやむを得ずコンタクトを取り続ける人もいるよう。「関係を持っておけば職無しになった時の保険になる」「今後のキャリア的に退社した会社の人脈が必要になるかも」といった現実的な考えもあれば、「社内恋愛で結婚退職したから切りたくても切れない」と漏らす人もいました。
また、メールやLINEを続けることに抵抗がある人も、「元同僚や上司とは年賀状のやり取りをしている」とコメントしています。年に1度の年賀状は、頻度も連絡手段も“ちょうど良い”ツールなのかもしれませんね。
出戻りはあり? 最近の再雇用事情
エン・ジャパンは「出戻り社員(再雇用)」についてのアンケートを実施しています。出戻り社員を「再雇用したことがある」と回答した企業は、全体の72%。「即戦力を求めていた」「人となりが既にわかっているため安心」などが主な理由で、意外と高い割合となっています。また、再雇用後の配属先は「退職前と同職種」が85%という結果に。出戻り社員には、以前の経験を活かすことが期待されているようです。
出戻り社員は「研修が不要」というメリットがあり、採用コストを下げる効果も。また、他社に在籍したことで「会社に恩を感じてくれて反発が少ない」「スキルアップして戻ってきてくれる」「前よりも視野が広がっている」などのプラスアルファも着目されています。
出戻り社員について、ネット上では「図らずも自分自身が出戻り社員になってしまった…」「うちの会社は出戻り禁止と言われながらも出戻り社員が2人もいる」「出戻り社員が“わざわざ戻って来てやった”感出してきてちょっとうざい」といった様々な意見が出ていました。
一度所属した会社との人間関係は、できることなら大切にしたいもの。突かず離れずの関係を続けるのが大人の対応なのかもしれませんね。
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文/内田裕子