いざ!となる前にルールを決めておくのがおすすめ


こういった、小学生が「物をもらった」「あげた」という問題については、特に一人目の子では、予想外のうちに遭遇して、どう対応するか悩んでしまうことが多いもの。 しかし、実際に物のやりとりが発生してからでは、「とりあえずこう対応したけど良かったのかな…」「他の家ではどうしてるんだろう」と後々まで気になったり、忙しくてちゃんと対応できず、うやむやに終わってしまったりしかねません。 できれば、小学校入学までに、「もしお友だちから物をもらってきたら、どう子どもに話すべきか」を考えておきましょう。

 

また、わが子があげる側になる可能性も考えて、「あげてはいけないもの」を子どもに伝えておくことも大切です。 上の例にも出てきた「カードゲームのカード交換」などは、前もってわが家の方針を子どもに伝えておくことで、子どもが「うちはダメって言われてるから」と受け取る前に断ることができますし、せっかく喜んでいる子どもに言い聞かせて相手に返す…という気の重い行動をしなくてすみます。 いきなり判断しようと思うと親の側にも迷いが出てしまいますが、あらかじめ決めておいたことに従った結果であれば、親子ともに納得できるのではないでしょうか。

 

まとめ


今回は、小学生になった子に多い、「友達から物をもらう」「物をあげる」ことについて、ママやパパたちの声を中心に対応を考えてみました。  これ以外にも、小学生になると、学年が上がるにつれ「駄菓子を買ってあげる、買ってもらう」「ジュース代の貸し借り」など、お金にまつわるトラブルにつながりやすい事例が増えてきます。 「まだうちの子は関係ないよね」というくらいの時期から、お金や物の価値を教えたり、友達とはモノでつながる関係ではないことを伝えていき、納得できる対応ができるように心の準備をしていきたいですね。

 

文/高谷みえこ