妻の人生「すべてが母親の指示」だった(亮太さん/35歳/会社員)
妻の異変に気づいたのは、息子が3歳になった頃でした。温厚だった妻が、ある日を境に「お母さんの言う通りにしなさい!」と泣きわめく息子を、異常なほど叱りつけるようになったんです。
「これはおかしい」と思い、ある晩、妻と話をする時間を作りました…すると彼女の口から驚きの言葉を聞くことに。妻の母親は、超がつく教育熱心であるのは知っていたのですが、なんと妻の人生はすべて「母親の指示で進んでいた」のです。 言われるがままに勉強して有名大学に入り、就職した会社も母親の指示。つき合う彼氏や趣味に至るまで、すべては母親が決めてい他のだそうです。そして、当時つき合っていた僕と結婚したのも、母親のすすめによるもの…思えばプロポーズは妻からでした。さらに驚いたのは、プロポーズの言葉やプランも「すべて母親が決めていた」そうなのです。 そう。妻の母親は俗に言う「毒母」で、妻はその毒に侵され、自分でなにも判断できない人間に育ってしまっていました。聞けば「息子の育て方も母親に聞いていた」とのこと。母親から言われた通りにしているのに、その通りに動かない息子に激怒していたんです。 いまは、息子が「母親の子どもではなく僕たち夫婦の子ども」であること、「教育方針は夫婦で決めていくものであること」を、なんとか妻に理解してもらおうと、地道に会話を続ける日々です。