親にとってはいくつになっても子どもは子ども。しかし子どもの立場からすると、大人になるにつれて甘えることに抵抗を持ってしまいがちですよね。実際には“甘えたい”と思う人も少なくなく、最近では「母親に甘えたい!」という叫びが多くの共感を集めているようです。

「母親に甘えたい」という主婦の叫びにコメント続出!


相談者の女性は産後クライシスになったとき、ふと母親に甘えたくなったとのこと。しかし現実は「急に帰って来られても…」と母親から突き放されてしまい、“これが嫁いだってことなのか…”と悲しみに暮れているそう。「母親に甘えたいって思うときはどんな時ですか?」「素直に甘えられますか?」という彼女の心の叫びを受けて、世の女性たちから様々なコメントが寄せられました。

 

まず多かったのが、甘えることに肯定的な意見。「甘えるのも親孝行のうち」「仕事で辛いことがあると母親に甘えたくなるよね」「親が元気なうちに、思う存分甘えた方がいい。したくてもできなくなる時が絶対来ますから」「私もごくたまに甘えたくなる! そんなときは実家に行って、『お母さんのご飯が食べたい』と甘えています」と、意外にも母親に甘えたい女性は多いようです。

 

甘えたくても甘えられない女性たちのホンネ


いっぽうでは、母親に甘えたくても甘えられない女性も多い模様。彼女たちの口からは、「大人になった今、母親に気兼ねしてしまって甘えられない」「子どもの頃、母親が厳しくて甘えたことがない。今は母も丸くなったので、甘えてみたい気持ちもあるけど今さら感が強い」「子どもの頃から甘えたことがないから、どう甘えていいかわからない」といった複雑な心境が語られています。

 

さらに甘えられない人たちの中には「代わりに旦那に甘えてるよ。もう旦那が親みたいな感じ」「旦那といる時が一番ホッとするし、気兼ねなく甘えられる」「いつの間にか旦那の方が、いい意味で気を遣わなくなった。だから今は旦那に甘えたい」と、旦那さんを母親代わりに甘えているという人も。

 

他にも“母親目線”のコメントが多数寄せられており、「子どもにはいつまでも甘えてほしいもの!」「私には18になる娘がいるけど、甘えてくれると未だに嬉しいです!」「私は全然母親に甘えられなかったので、自分の娘にはその分たっぷり甘えてほしいな」という声が上がっていました。

成人親子のリアルな実態を徹底調査!


“母親に甘える・甘えない”の分かれ道は、親子関係のあり方が大きく関わっているようす。そこでここからはイマドキの成人親子にスポットを当てて、どのような親子関係を築いているのか探っていきましょう。

 

ジブラルタ生命が発表した「親子のつながりに関する調査」では、子どもがいる30歳~49歳の既婚者を対象にアンケートを実施。まず“自分が子どもだった頃、母親はどのような存在だったか”を質問したところ、最も多かったのが「いつも味方になり、支援してくれる存在」という回答でした。

 

さらに「喧嘩をすることもあるが、いつも頼りになる存在」「なんでも相談でき、楽しみや喜びを共有できる存在」など前向きな回答があるいっぽうで、「衝突が絶えず、なるべく距離を置きたい存在」「威厳があって、近寄りがたい存在」といったマイナスな印象を抱く人も。

 

続けて“最近1年以内に行った親との交流内容”については、第1位に「直接会って話を聞く・相談にのる」、第2位には「実家で正月やお盆を過ごす」、第3位には「一緒に食事やお酒を楽しむ」がランクインしました。いっぽう少数派の意見の中には「用がなくても電話で話す」「用がなくてもメールやLINEのやりとりをする」と、頻繁に連絡をとり合う親子も少なくないようです。

 

現在“甘えたいのに甘えられない…”と悩んでいる人は、一度思いっきり母親の胸に飛び込んでみてはいかがでしょうか。

 

文/内田裕子