医学にまつわる常識は、研究によって日々新しいものに更新されています。昔は有効だと信じられていたものが、実は全くの迷信であると発覚することも少なくありません。今回は、体にまつわる知識の最新情報をご紹介しましょう。

 

イライラしたらカルシウムはウソ!?


9月25日放送の『この差って何ですか?』(TBS)では、常識だと思われていた健康知識の真相について特集。間違った知識が広まった原因や、現代の研究で明らかになっている新しい常識について取り上げていきました。

 

まず注目したのは、ストレスとカルシウムの関係性について。今までは「イライラしたときはカルシウムをとるといい」と言われていましたが、実際はカルシウム不足とイライラに因果関係がないことが分かっています。カルシウムが脳に運ばれると興奮を抑える効果がありますが、血液中のカルシウムが足りなくなったら骨が持っている分で補給。そのため基本的に血液はカルシウム不足にならず、不足した場合は肌の荒れや痙攣など苛立ちとは関係ない症状が出ます。

 

カルシウム不足がイライラを招くと言われるようになったのは、1975年に発行されたある雑誌が発端。雑誌には「ストレス社会の原因はカルシウム不足」という記事が掲載され、瞬く間に広まりました。当時の日本は高度経済成長の終了やオイルショックなどが相次ぎ、精神的に疲れた状態の国民がほとんど。同時期に魚中心の和食から肉中心の欧米食が広まったことが重なり、カルシウム不足とストレスが結びつけられてしまったのです。