叩くことが日常になっていました(倖さん/36歳/パート)
7歳の子供を筆頭に、5歳、3歳、1歳の4人の子どもがいます。私は悪いことをすると親に押入れに閉じ込められたり、バシバシ叩かれたりして育ちました。そのせいでしょうか、子どもを怒るときつい手が出てしまうのです。 うちの子は兄弟げんかも激しく、ママ友から「公園でお兄ちゃんが弟を殴ってたよ」「パシりみたいに、買い物に行かせてたよ」という話を聞かされ、それでまたお兄ちゃんを怒る…ということがよくありました。
そして、いつも長男に殴られていた次男が保育園に入園した後のこと…先生から毎日のように「友だちを叩いています」と言われ流ようになりました。 家ではおとなしくお兄ちゃんに従う次男の姿からは想像できないことでしたが、「お兄ちゃんにやられるストレスを他の子にぶつけているのかもしれない」と気づいたんです。そして弟をいじめる長男は、私に叩かれることがストレスになっていたのかもしれない…いわゆる〝暴力の連鎖〟です。 叩かれることが当たり前になると、人を叩くことも当たり前になることを、恥ずかしながら子どもたちに教えられました。いまはもう、絶対に子どもを叩かないと決めています。