『えっ!ゾウの大きな耳はただのうちわ!?』
これまでゾウのあの大きな耳は私たち人間と同じ機能を果たしていると勝手に思い込んでいました。しかし、その大きな耳は地鳴りのような音を聞くのにはほとんど使っていなかったのです。じゃあどこで聞いているの?それはなんと「足の裏」でした。 音といってもゾウは「低周波」、つまり私たち人間には聞こえないほど低い音を出すことでコミュニケーションをとっています。その低周波の極低音を聞きとるのが足の裏というわけです。 ゾウの足の裏の“聴力”はすごくて、30〜40km離れた場所の音も聞こえるという説もあるくらい。30〜40kmというと、だいたい東京から横浜くらいまでの距離。別の動物園にいるゾウと「今日は調子どう?こっちはお客さんいっぱいだよ」なんて会話をしてたりするのでしょうか。楽しそうですね。 じゃあ耳は何のためにあるのか。それはうちわのようにバタバタと動かして体の熱を逃すのに使っているのです。夏休みに動物園に行ったら、きっと暑くてゾウが耳をバタバタさせていることでしょう。