時間がないから、伝えたいことは一つだけ

そして、千恵さんの全身にがんの転移が見つかります。自分の余命が僅かだと知った千恵さんは何をするのか?  それは4歳になる娘・はなちゃんに、料理を教えることでした。

 

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▲「おみそ汁だけはちゃんと作れるようになっとき」と日々練習しながら、健康を支える食事の大切さを教えていきます。ある日はみその作り方、またある日は鰹節の削り方。出汁の取り方に、豆腐の切り方…

 

なんだこのお母さん!え、ママってこんなに強いのか!?  僕にがんが見つかったら、全ての仕事を放っぽり出して旅行に行きます。暴飲暴食をするに決まってます。しかし、千恵さんは笑顔でみそ汁の作り方を丁寧に教えます。そのおみそ汁は、とても、とてもおいしそう。

 

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▲台所で料理を教えるだけのシーンなのに…涙が溢れます。

 

千恵さんが伝えたいことは、毎日をしっかり生きること。そのために、まずはおいしい朝ご飯を食べること。 確かに…うちの嫁さんもどんなに忙しくても息子に朝ご飯を作ってる…あれはそういうことなのか。もう息子の果物をこっそり半分食べたりしません。 母親が子どもたちに伝えたいことはそれぞれでしょう。できるだけたくさんのことを教えてあげたいだろうと思います。しかし、残された時間が少ないと分かった時、何を伝えるべきなのか?  この映画は、自分なら何を伝えてあげたいかを考えるキッカケを与えてくれます。僕なら…。なんだろう。でも、いい映画をたくさん観て、笑ったり、泣いたりして欲しい。いろんな人の気持ちがわかる男になって欲しいから。