家族の一大イベントである「出産」。中には自分の母を頼って、田舎での里帰り出産を希望する人も多いのでは? 出産という不安はもちろんありますが、それと同じくらい心配していることが妊婦さんにはあるようです。

 

里帰り出産・家事ができない夫への心配


出産時に里帰りをすると妊婦さんの負担は軽減されますが、その分夫の生活がぐらつく可能性が。今回里帰り出産を控えているという女性は、ネット上に「里帰り出産から自宅に戻ったときの部屋の状態は?」という投稿をしました。女性は家事が苦手な夫を残して、3、4カ月間里帰り出産中だといいます。掃除や洗濯のやり方は教えたそうですが、「帰ったら掃除から始まるんだろうな」と懸念していました。

 

この投稿に、「分かる、ゴミ屋敷状態になっていた」「見えるところは綺麗にしてて、掃除が面倒な箇所は汚かった。私から見たらバレバレすぎて面白かったよ」「掃除機かけておいてねって頼んだけど、コロコロで誤魔化されていた」「帰宅してすぐ家事代行サービスにお世話になりました」といった共感の声が続出。

 

しかし中には「意外に整頓されてた。私がいないほうが、責任感が芽生えてきちんと生活するのかもしれない」「洗い物とゴミ出しをしっかりやってくれてたから感謝してる」と、夫の頑張りを褒める声も見られました。

 

「汚すぎて、出産後のメンタルにはきつかった」との声もありましたが、意外と多かったのは「家事をいい意味で諦められた」という意見。「常に綺麗な家をキープしてたけど、夫が多少汚くても文句を言わないことが分かったから気が楽になった」「無理して綺麗にするのをやめて、緩く家事してます」と、里帰りの経験がその後の生活でプラスになったケースもあるようです。

 

里帰り後の自宅で家事・育児の分担は?


妻の里帰り中はそれぞれ家事をやる夫・やらない夫のエピソードがありましたが、出産後は自宅でどのように家事に参加している夫が多いのでしょうか。「リクルート」が行った、「出産・育児に関する実態調査」を元に家事の実態を探っていきましょう。

 

夫が関わっている家事についてきいたところ、70%の夫が「ゴミ出し」と回答。次いで、「風呂掃除」が59%、「食事の後片付け」が53%という結果になりました。しかし母親サイドのアンケートでは、「夫がゴミ出しをしてくれている」と答えたのは65%。「風呂掃除」は45%、「食事の後片付け」は36%の夫が関わっていると回答しています。つまり、どの項目でも同様に母親からの評価は、夫の自己評価よりも低いという結果になっています。

 

いっぽうで育児については、「赤ちゃんをお風呂に入れる」や「オムツ交換」がランクイン。夫も母親も80%程の人が「夫が関わっている」と認識しているようで、夫婦間での大きな差はありませんでした。

 

夫婦や家族で協力しないと、出産から育児へのシフトチェンジは大変。夫婦で助け合いつつ、家事や育児を楽しんでいきたいですね。

 

文/内田裕子