「収入はけっこうあるのに、貯金ができません」。FPである筆者が共働き夫婦のお宅に家計の取材で伺うと、こんな声をよく聞きます。毎月赤字ではないけれど、自分たちの「実力」からすると、もっと貯まっていいはず。「やはり、〝夫婦別会計〟が問題なのか?」と戸惑いを感じているようなのです。

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そもそも、共働きの〝夫婦別会計〟は1980年代、いわゆる「DINKS」の増加とともに登場した家計運営スタイル。「寿退社で専業主婦」という既定路線に別れを告げた女性たちが、結婚後も仕事を続けて経済的・社会的な自立を目指したことが背景にあります。 そんなモチベーションの高さと収入力を活かし、〝夫婦別会計〟でも貯められる方法を考えてみたいと思います。まずはじめに、「高収入なのに〝夫婦別会計〟は貯まらない」と言われるのはなぜでしょうか?