初めて育児に挑戦する人は、赤ちゃんに何を話しかければいいのかわからずに悩んでしまうことも多いよう。今回は世間のお母さんたちが、実際に子どもとどんなことを話しているのかご紹介していきましょう。
生後間もない赤ちゃんと何を話すべき?
先日ネット上で、育児中の女性が“赤ちゃんに話しかける内容”について質問し注目を集めています。女性には生後1か月ほどの子どもがいるそうですが、まだ言葉を話せない赤ちゃん相手に苦戦しているようす。どんな風にコミュニケーションをとっていいのかわからず、困っていることを明かしていました。
育児経験のあるお母さんからは、女性の悩みに共感する声が続出。「すごくわかる! いくら話しかけても返事がないから、ほとんどひとり言いってるような状態だった」「『おむつ替えるよ』とか『抱っこしようね』みたいに、大体自分がしてることを実況してる感じ」といった声が上がっています。
また話すのが苦手なお母さんには、「子どもの名前を使った曲作って、即興で歌ってあげてた」という人も。そのほか「話しかけるだけじゃなくて赤ちゃんがいいそうなセリフを代弁して、1人で言葉のキャッチボールしてる」「どうせ理解できないと思って、自分の読んでる漫画の感想をひたすら伝えてた」「女子会みたいなノリで『わかる~』って共感してればいいって聞いたから実践してる!」などの声が上がっていて、人それぞれのやり方で育児を楽しんでいることがわかります。
“無理に話さなくてもいい”という考え方もあるようで、「生後1か月ならそこまで無理せず、ゆっくり自分の体を労わってもいいと思う」「時期がきたら自然と話しかけるようになるから、今は一緒に笑ってあげるくらいでいいよ」といった意見も上がっていました。
子どもが使う言葉の発達段階
生まれたばかりの子どもは何も話せず、抱きしめたりしてもあまりリアクションがありません。最初は「あーうー」といった喃語(なんご)を発するようになり、段々と意味のある言葉をしゃべるように。そのため、育児中には「いつからこの子と会話できるようになるんだろう?」という疑問がつきものです。
「仙台市」公式サイトの「とっておきの子育ての話」というページでは、赤ちゃんが言葉を覚えていくプロセスを紹介。初めて意味のある言葉をしゃべるようになるのは1歳頃で、この時期に「ワンワン キタ」のような“二語文”も出始めます。赤ちゃんの不完全な言葉を補足すれば、会話のようなやりとりも可能に。
そして2歳頃になると使う言葉が急激に増え、「これはなに?」「なぜ?」といった質問が多くなるそう。4歳頃にはさらに話し言葉が長くなり、親子で言葉遊びも楽しめるようになります。
赤ちゃんの発達速度には個人差があるもの。子どもの成長を願って、たくさん話しかけてあげてくださいね。
文/牧野聡子