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小学生ママに、お子さんの得意教科について聞いてみたところ、3年生~4年生あたりから得意な教科と苦手な教科ができてくる子が多いようです。 大きく分けて、国語などの文系か、算数・理科などの理系で、好みや得手不得手が出やすいのですが、「社会」はどちらにも当てはまらず、どうやって興味関心を高めたり、データを読み取る力を身につけていったらいいのか分からない…と感じているママが多くいました。 そこで今回は、社会が好き・得意な子のお母さんから聞いた内容をヒントに、小さい時からできることを集めてみました。

 

「お買い物」は最大のチャンス!


小学校の授業で教わる内容について、私たちは「子どもが何も知らない状態のところへ、一から教わっていく」と思いがちですよね。 もちろんそれも間違ってはいないのですが、小学校では、「1学年の間にこれだけのことを教えなければならない」と決められていますので、全ての単元で実験や体験授業を取り入れて、全員がしっかり理解してから次に進むということが難しく、机の上で学習する時間しか取れないのが実情です。 たとえば理科でいえば、小さい頃から虫取りが好きな子がいて、「これなんていう虫だろう?」と思ったとします。まだ字が読めなくても、パパやママが図鑑やスマホで調べてくれて「○○バッタだよ」と教えてもらっていたら、小学校で「昆虫」について学び始めたときに、小さい頃の体験と結びつくため、しっかりとした知識として確立すると言われています。

 

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これに対し、何も知らない状態で、教科書やプリントを使って「昆虫」について習ったとしたら、もちろんその時は理解できるとは思いますが、小さい頃に実際に体験した子と比べれば、しっかり定着するかどうかに明らかな差があることは想像がつきますよね。

 

社会についてもこれと同様、日頃から色々な体験をしておくことで、いざ学校で習った時に、足りなかった部分が補完され、系統立った知識として身に付いていくと考えるとうまくいきます。

 

そのための絶好の機会は、なんといっても「お買い物」。 たとえば、スーパーの果物のコーナーで、「バナナの木はおうちの近くに生えていないのに、どうしてこんなにたくさんバナナが売ってるか分かる?」とたずねてみて、原産地を確認し、「フィリピンって書いてあるね。外国から運んできたんだね。フィリピンは一年中暑いのかな?」などと話すことができますね。 また、パン売り場では「たくさん入った大きなパンの袋と、小さいパンの袋があるね。どんな人が買うのかな?」と考えてみるのもいいですね。「ママの子どものころより、小さいパンが増えたよ。どうしてだと思う?」と話し合うと、少子高齢化を体感できるチャンスになったりします。