会社勤めの男性にとって、悩みの種となるのが“遠方への転勤”。家庭を持つ男性は単身赴任をしなければならないケースもあり、決断には相当の労力が必要となります。しかし異動を決意したものの、妻と意見が分かれてしまった男性も多いよう。
夫の転勤に難色を示す妻は多数
地方への異動を受けた男性の中には、栄転にも関わらず妻から顔をしかめられるケースも珍しくありません。ある男性は出世するよう妻から期待を受けて一生懸命仕事にとり組んでいましたが、転勤するに当たって妻から「一緒に行くのは嫌だ」とキッパリ断られてしまいました。応援の言葉などはいっさいなく、男性は「妻への愛情も良くわからなくなってしまいましたが、子供のことは大好きなので離れたくありません」とコメントしています。
家庭と仕事を天秤にかける苦悩は多くの男性から共感を集め、「奥さんの理解を少しでも得られるように、もう1度ちゃんと話してみた方がいいよ」「急に決まった転勤なら、奥さんも動揺しているのかも。条件面とか色々整理してから話し合うと分かってくれるんじゃないかな」「一緒に引っ越すにしろ単身赴任するにしろ、奥さんの理解を得られないと後で絶対揉めるよ。お互いが納得するまで何度でも話し合うべき」など多数のアドバイスが寄せられました。
「単身赴任」に関するアンケート調査
食品メーカーの「フジッコ」が昨年実施した「単身赴任に関する実態調査」では、7割以上の男性が単身赴任を「寂しい」と感じていることが判明。寂しさの理由は「子どもに会えないから」「妻に会えないから」という回答が多く、他にも「住み慣れた土地を離れるのは辛いから」「自身の生活力に不安があるから」といった回答が見られました。
いっぽうで30パーセント近くの男性は、単身赴任を「嬉しい」と感じているよう。「色々なところに住んでみたいという願望があるから」「帰宅時間を制限されないから」など前向きな回答が多く、「羽を伸ばして遊べるから」という回答が目立っています。しかし半数以上の男性が単身赴任中は日々の食事に苦労したと答えており、「妻の家事で最も恋しいと思ったこと」という質問では「手料理」という回答が最多に。
夫の食事事情を心配する女性は多く、ネット上では「栄養バランスが偏らないか心配なので、その日に食べた食事の写真を送ってもらってる。他にどんなものを食べれば良いとかアドバイスもできるし、おすすめだよ」「栄養たっぷりのメニューを書いたレシピメモを予め渡しています。料理したらちゃんと写真に撮って送るようルールにしてる(笑)」といった体験談も見られました。
たとえ夫が単身赴任を選択しても、上手に工夫すればサポートの方法が見つかりそうですね。
文/牧野聡子