お母さんへのプレゼント?! 実は…(由里奈さん / 33歳 / スーパー勤務)
私の仕事はスーパーの品出しやレジ打ち。いつも同じ時間帯に同じものをローテーションして買って行くお客さんがいて、毎日顔を合わせるうちに、軽い会話をするようになりました。 小さなスーパーといえども、催事場だけは特別。季節ごとのギフトや商品を並べています。ある年の母の日に、その〝常連さん〟がカーネーションの造花を買おうとしていました。「お母さんにプレゼントですか? 親孝行ですね!」と何の気なしに話しかけると、ちょっとバツが悪そうな顔に。 「余計なこと言っちゃいましたか? すみません…」と言うと「違うんです、母にはもうプレゼントは送りました。この花は…あなたにあげようと思って、こっそり選んでたんです」ですって。
確かに私のほうが年上だけど、母というほど歳は離れてないはず…と複雑な顔をしていると「母親みたい、とかじゃなくて、あなたになにをプレゼントしたらいいのか、わかからなくて。でもなくなってしまうものはイヤだったんです。」と言ってくれました。 それをきっかけにふたりきりで会うようになり、かわいげあふれる年下の彼ができました(笑)。