実質2,000円で人気温泉ホテルに泊まれる!?

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CHANTO本誌でもご紹介している「ふるさと納税」。 地方自治体にお金を寄付することで、金額に応じてお礼の特典がもらえます。しかも寄付した金額のほとんどが翌年の税金から引かれて相殺されるため、実質2000円の負担だけで、さまざまな特典を受けられるんです。 各地のブランド牛や高級フルーツ、地酒など、あれこれもらっても自己負担は合計2000円のみ。まさにトクしかしない制度ということで、ここ数年、一気に人気となりました。 →過去の記事はこちら「ふるさと納税で時短でトクする!お礼品がもらえ 節税効果も!」   かくいう記者も、昨年は、夫婦それぞれにふるさと納税をして、牛肉、豚肉、鶏肉、お刺身などを頂きました。そんななか、特典には、食品以外のもの、たとえば各地のホテルやレジャー施設の招待券なども含まれていることに気づきました。つまり、実質2000円でホテルに泊まれるということ! 年に二度ほど、家族で温泉に行くのを楽しみにしている記者としては、見逃せないお得情報です。と同時に、どの程度の宿に泊まれるのかな? 食事はついてるの? など、素朴な疑問も。 そこで今回、実際にふるさと納税をして、特典のホテルに泊まってきました! 実質2000円でどんな一泊二日を過ごせるのか、詳しくレポートします。  

アクセスが良い千葉・房総の温泉をチョイス

特典選びに使ったのは、ふるさと納税のポータルサイト「さとふる」。レジャー系の特典はけっこういろいろあるのですが、今回は、東京から車で行きやすいエリアの温泉地、夫婦で泊まれて、朝晩の食事付き、日程の制限が少ないところ…などの条件で比較検討した結果、千葉県勝浦市の「ホテル三日月」に泊まれるプランを選択! 寄付金額は、5万円か10万円かを選ぶのですが、記者は5万円コースを寄付しました。説明によれば、違いは食事(バイキングか、会席か)のようです。 ちなみにお子さんもタダになるかどうかは、ホテルによって、あるいは子供の年齢などによっても条件が違います。詳しくはご確認ください。 さて、手続きからわずか数日で、宿泊券が届きました。早い! なかには勝浦市長さんからのお礼の文章も入っていました。 有効期限は半年、休前日には使えない、ということで、さっそく、2ヶ月後の金曜日から一泊二日で行くことに決め、ホテルに予約の電話をします。「ふるさと納税で…」と申し出ると、とても親切かつ丁寧に対応してくれて、あっさり、希望の日に予約が取れました。もちろん、普通の宿泊と同様、直前では取れないこともあるので、早めの予約が肝心です。変更やキャンセルの規定も、基本的に普通の宿泊と同じだそうです。  

いよいよ、「ふるさと納税」旅行にレッツゴー!

予約から2ヶ月が経ち、ついにその日がやってきました! 現地までは車で行き、16時ごろ到着。外房の海に向かって建つ、とても大きなホテルです。 チェックイン時には、すでに「ふるさと納税」だということが記録されていて、説明の必要もなし。宿泊券を渡して手続き完了です。 さて、いよいよお部屋へ。ふるさと納税の特典で、

実質負担は2000円なん

だから、やっぱりグレード低めの部屋なのかしら??とドキドキしていたのですが、通されたのは、なんとほぼ最上階! これより上の階には、「貴賓室」しかありません。つまり2番目くらいに良いお部屋ということになるでしょう。 お部屋のなかはこんな感じ。

広い洋室にダブルベッドが二つ、奥には6畳の和室があり、一面が窓になっていて、ドーン!と海が一望できます。壁も畳も家具もとてもきれいで、古びたところがいっさいありません。

予想を超える素敵な部屋に驚きつつ、とりあえずお茶を頂いて休憩。夕暮れが近づくにつれ、窓からは美しい夕日が見えました。

展望風呂からは太平洋の絶景が♪

夕食前にひとっ風呂…ということで、最上階にある展望風呂へ。12階が男湯、13階が女湯です。つまりそれぞれに1フロアとっているので、びっくりするほど広い! さすがに写真撮影はできなかったので、お風呂の設備についてはホテルのウェブサイトをご覧ください。 脱衣所も浴場も、広いうえに明るくて清潔で、驚きました。ふだん、それなりに有名な高級旅館に泊まっても、お風呂の設備は意外と古びていたりするものですが、とにかく手入れが行き届いています。シャワーの数も多いので、余裕を持って使えますし、浴槽も広いので、他のお客さんを気にせず、ゆったりくつろげます。記者は使いませんでしたが、サウナもありました。 ちなみに、夜は12時まで、朝は6時から入浴できます。  

食事は、お寿司、天ぷら、カニなど、とっても豪華

さて、お風呂の後は夕食です。前述の通り、5万円コースは、部屋食ではなく食堂でのバイキングです。 ブッフェの種類はかなり多く、お寿司、お刺身、カニ、エビなどの海鮮系から、洋食、中華、和食、デザートまでそろっていました。

天ぷらは常に揚げたて、お寿司は目の前で板前さんが握ってくれます。

締めには、最近話題の勝浦担々麺など、麺類もありました。デザートには、ケーキや果物はもちろん、まさかのチョコレートファウンテンやソフトクリームまで!

家族連れから若いカップル、高齢のご夫婦、団体さんなど、幅広い層のお客さんで賑わっていました。なお、飲み物代は別料金です。   食後、記者は部屋でくつろぎましたが、家族で遊びたければ、館内にはさまざまなアミューズメントがあります。 まず大きなプールがあります。お子さんが泳げる年齢ならば、楽しいかもしれません。水着も有料でレンタルできます。 卓球、カラオケ、ビリヤード、さらになんとボウリングもできます! 海の見えるラウンジもありますし、エステやマッサージもあります。 なお、こちらのホテルは、館外からの飲食物の持ち込みが禁止されています。お部屋で酒盛りをしたい方は、館内で買うか、持ち込み料を払う必要がありますので、注意しましょう。 ちなみに、深夜11時、家族が寝静まったあとにもう一度お風呂に行きました。空いていて、静かで、とてもくつろげました!  

翌日は人気B級グルメ勝浦担々麺を満喫

翌朝は7時半に起き、朝風呂に入ってから、朝食へ。時間は、6時半、7時半、8時半から、チェックイン時に選べます。記者は朝風呂に入りたかったので、8時半にしました。 朝食もブッフェで、和食、洋食を中心に、中華も少しあります。フルーツジュース、ヤクルト、コーヒー、紅茶もそろっていました。記者は、ごはん、味噌汁をベースに、納豆、のり、たらこ、塩辛、しらすなどを少しずつ頂きました。食後には、ヤクルトと、勝浦の名産らしきビワと、コーヒーを頂きました。 チェックアウトは10時。支払いは、夕食の時の飲み物代約1500円だけでした。 外に出てみて気が付いたのですが、こちらのホテルは、過去に天皇陛下も宿泊されたホテルなんですって! 由緒正しいのですね。どうりでキレイなはずです。

その後、地元でやっていたお祭り「ビッグひな祭り」や海辺の朝市を散策し、ランチは「食べ処 いしい」へ。実は勝浦には「勝浦タンタン麺」と呼ばれる名物があり、昨年のB-1グランプリで金賞を取ってるんです。この「いしい」は、その勝浦タンタン麺の有名店で、この日もかなりの行列でした!

こうして勝浦を堪能し、帰路に着いた記者一家。これだけ楽しんで自己負担が2000円なら大満足です。今年もふるさと納税して、また来たいな~と思いました!   最後に、記者が感じたポイントをまとめておきます。 1)ふるさと納税は、食材もいいけどレジャーもお得感あり! 2)特典の利用には有効期限があるので、予約は早めに! 3)自治体によってサービス内容が違うので、何を重視したいのか(食事、部屋、日程、設備、自己負担の範囲など)を、ハッキリさせて選ぶのがコツ。 4)同じ自治体のレジャー特典で寄付金額に差があるのは、宿のグレード、部屋のグレード、食事のグレードなどで差がついていると思われる。 5)地元のイベントや名物などを事前に調べて行くと、宿泊だけでない、楽しい旅にできる。