長引くとツライからしっかり対策

夏ならではの子どもの病気

夏ならではの病気は意外と多い! ただの風邪と思っていたら実は違っていたり、重症化することもあるので要注意。その対策とケアについて紹介します。

 

 

Q 夏風邪ってなに? 「治りにくい」って本当?

A 二次感染しなければ、基本的に自然に治ります

風邪と称される病気の9割はウイルスによるもの。ウイルスは細菌感染とは違い、通常はしっかり休養すれば3〜5日で自然に治るものなので、それほど心配いりません。ただ、風邪をこじらせ、肺炎や気管支炎、中耳炎になってしまうと長引きます。熱がなかなか下がらない場合は二次感染を疑い、すぐに受診を。(石原先生)

 

【ケア】

発熱は体が病原菌と闘っている証拠。解熱薬は安易に使わないほうがいいでしょう。機嫌がよく食欲があるなら、まずは水分補給を心がけ安静に過ごして。熱が38.5度以上あれば病院へ。

 

Q 夏にはやる病気にはどんなものがあるの?

A ウイルス性の病気がはやりやすい!

 

ヘルパンギーナ

夏風邪を代表するウイルス感染症の一つ。突然39度前後の熱が2〜4日続き、のどの奥に水疱ができるのが特徴です。水疱がつぶれると、喉の痛みが出てきます。また、このウイルスの特効薬はありません。日常生活ではうがいや手洗いをしっかり行いましょう。

【ケア】

喉の痛みがあるため、水分を取りたがらない場合は脱水の恐れも。水分補給を心がけます。冷たいアイスクリームはのどを冷やし、カロリーもあるのでおすすめです。

 

手足口病

手のひら、足の裏、口の中に小さな水ぶくれができます。およそ3分の1に発熱がみられますが、高熱が続くことはまずなく、ほとんどが数日中に自然に治る軽い症状の病気です。ただ、口内に発疹ができると水分がとりにくいため、脱水症状には注意が必要。 【ケア】 特効薬はないものの、発疹は1週間から10日で自然治癒するため、特に治療はしません。無理のない範囲で食事をとらせ、こまめな水分補給を心がけましょう。

 

とびひ

伝染性膿痂疹といい、あせもや虫刺されなどでできた皮膚の小さな傷から細菌感染することで起こります。とびひは感染力が強く、患部をかき壊した手指でほかの場所をかくと、さらに広がります。爪は短く切り、なるべく患部は触らないようにしましょう。

【ケア】

かき壊さないように患部にばんそうこうや包帯を巻くのもひとつの方法。入浴中は石けんできれいに洗ったあと、しっかり洗い流し、処方された塗り薬を塗りましょう。