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共働き世帯が増えて、保育園に子どもを預けたいという家庭は急増しています。しかし中には、子どもが小さいうちから保育園に入所させることに疑問を抱く声も。先日ネット上に寄せられた“小さなうちから保育園に預けるのは可哀そう”という内容が、働くママたちの波紋を呼んでいるようです。

 

子どもが小さなうちから保育園に入れるのは可哀そう?


投稿者の女性は知人が0歳の子どもを保育園に預けていることに対して、疑問を感じたと言います。「子どもは3歳まで家庭で育てるべき」「“三歳児神話”からも大きくかけ離れる」「母性にも影響がでるのではないか?」など思うことがたくさんあるようで、“0歳児から子供を保育園に預けることについてどう思いますか?”と掲示板に意見を求めました。

 

しかしネット上では「うちは0歳から預けてますが、とてもいい子に育ってます」「教育費を稼ぐなら保育園のうち。小学生になったらキャリアダウンして勉強を見るつもり」「うちは2カ月から預けました。生きていくためには仕事をしなければならないから」などの声が。どうやら0歳から保育園に預けている人は珍しくないようです。

 

 

中には“親元で育てるのがいちばんいい”と彼女の意見に賛同する声もありますが、その人たちも「理想と現実は違う」「綺麗ごとでは生活できない」「経済的に余裕がない共働きの家庭は仕方ないと思う」と考えている様子。いっぽうで「世帯収入の7割以上が私の収入だったので育休を使った」「今は育休を使えば1年くらいは休めますよ」と、“育休”を利用したとの声も。

 

また“三歳児神話”に対してはこんな意見も。「“3歳まで家庭で育てるべき”とありますが、世の中それが可能な人ばかりではないですよ」「三歳児神話をまだ信じている人がいるとは…」「母親はこうあるべきとか、理想の家庭みたいなものに縛られ過ぎ」など、厳しい声が多数上がっています。共働き夫婦が多い昨今では、“保育園に入れるのは可哀そう”という考え方は少ないのかも?

 

“バイリンガル幼児園”ってどんなところ?


幼稚園は「教育機関」、保育園はただ子どもを預ける「保育施設」と思う人も多いはず。幼稚園と違って子どもを預ける時間も長いため、“保育園は可哀そう”と感じるのかもしれません。しかし最近の保育施設は日々進化しています。

 

例えば、千葉県流山市にあるバイリンガル幼児園「Kids Duo International」。幼稚園と保育園の機能を一体化した施設で、英語と日本語の2カ国語教育を中心に様々な教育が受けられます。各クラスにはネイティブスピーカーの先生が常駐し、園内では終日「英会話」が標準語に。その他にも社会のルールや正しい日本語の教育、運動指導などが受けられるそう。

 

最近では、米作りや座禅、音楽教育の手法「リトミック」など色々な取り組みをする保育園が増えています。今後増々、“保育園は可哀そう”というイメージが払拭されていきそうですね。

 

文/牧野聡子