「もちろん、妻を傷つけるほど厳しい態度をとってはいけません。ただ、恋愛経験がないから、どう愛情表現をしていいのかわからずにそっけない態度をとってしまう太郎の気持ちもわかってしまうんです」
他人の子を我が子として守り、不倫されても妻を最後まで愛し、受け入れた太郎の姿にも、
「どんな理由であれ、自分を必要としてくれているんだから、応えるのが男でしょう。一度決めたことはやり抜く。結婚したなら妻と子どもを守る。性格もあるでしょうが、太郎も僕も、モテない青春時代を過ごしてきたからこそ、自分を選んでくれた女性を大切にする気持ちは人一倍強いと思います」
不倫を正当化する男性が少なくないなか、揺るがない思いで妻を大切に思う男性もいることがわかり、ちょっと安心。秀明派も太郎派も、女性からするとイマイチな面があるものの、家庭をいちばんに思う気持ちは共通しているようですね。