夫は育児に無関心、仕事をしながらひとりで家事と育児をこなす毎日…そんなワンオペ育児に疲れ果て「ツラくて泣きそう」というワーママの声を多く聞きます。 そんな絶望的な状況から逃れ、心から育児を楽めるようになったママもいるんです。そこで今回はそんなワーママが何をしたのか、体験談を聞いてきました。

無関心夫を動かした魔法の言葉「あなただけ」が効いた!(亜衣さん/35/保険外交員)

私たちにはふたりの娘がいますが、夫はまったくと言っていいほど育児に無関心でした。 私は保険外交員として働きながら、朝食やお弁当を作り、掃除をしてから家を出ます。仕事帰りに下の娘を保育園に迎えに行き、帰宅後は洗濯機を回している間に料理を作りながら、上の娘の宿題を見る。 そんな日常に、心身ともに疲れきっていました。 必然的に夫婦喧嘩も増え「私だってしんどいんだから、少しは協力してよ!」が口癖に。いけないことだと思いながらも、イライラと涙の日々。そして、「離婚」という言葉が頭の中に浮かぶようになったある日、私に転機が訪れました。 会社帰りの電車の中、正面に座るラブラブなカップルを、正直「うざいな…」と思いながら見ていたときのこと。 彼女が発する言葉を聞いて、はっとしました。彼女はことあるごとに「あなたに頼みたい」と、甘えるような声で彼氏に訴え、彼女の要求に、彼もなぜか嬉しそうだったのです。

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思えば最近の私は、自分の感情むき出しで夫にあたるばかり。「離婚を考える前に、私が変わってみよう」そう決心して帰宅後夫に、「娘の勉強、私じゃ難しくてわからないから、大卒のあなたにお願いしたいんだけどどうかな? 頼めるの、“あなただけなの”」と精いっぱいかわいく伝えてみました。 「少しオーバーだったかな…」と思っていると、いつもはイヤそうな顔をする夫が、なんとご機嫌で娘の勉強を見てくれているではありませんか! そう、夫は頼られるのが大好きだったのです(笑)。 それ以来、なにか頼むときは頼れるのは「あなただけ」という気持ちを伝え、より気持ちよく動いてもらうために、精いっぱいの「ありがとう」を伝えるようにしました。 その結果、夫婦関係も良くなり、見違えるほど育児に積極的になってくれた夫。いまでは自分から「なにか手伝おうか?」と言ってくれるようになったのです。 育児分担することによってできた時間で、週末デートも復活。「今晩は、料理上手なあなたしか作れないあのカレーが食べたい」…電車の中で夫にお願いする私は、まるであのときのカップル。ふと思い出して、笑ってしまいました。