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働くママと専業主婦のママに育児に関する悩みを聞いてみると、実はワーママの間では、「トイレトレーニング」は圧倒的に悩みが少ないジャンル。理由はやはり、保育園では必ずトイレトレーニングをしてくれるからでしょう。専業主婦の場合、タイミングがわからなくて悩んでいるママも多いんです。

 

でも、ママたちに共通して「不安」という声が聞かれるのが、子どもが3歳になる頃です。遅い?まだまだ大丈夫?周りがもうおむつが取れたと聞くとますます焦りますよね。今回は、みんなのトイレトレーニング事情を聞いてみました。

トイレトレーニングはいつから?

1歳代で始めたケース


トイレトレーニング開始・完了の時期は、離乳食などと比べるとかなり個人差が大きいですが、目安としては「おしっこの間隔が2時間くらい空く」「尿意・便意をしぐさや言葉で伝えられる」「歩いてトイレまで行ける」などが挙げられます。

 

これらを満たすのは、早ければ1歳半くらいからの子もいますが、トイレトレーニングを始めた時期をアンケートで聞いてみると、現在最も多いのは2歳代。祖父母の世代と比べると、やや遅くなっています。

 

昔は紙おむつは高価で性能が悪く布おむつが主流だったため、洗濯が大変なことと、子どももおしっこやウンチが出た時に不快感を覚えやすいことから、1歳代からトイレトレーニングを始めたケースが多かったと考えられます。

 

早い時期にトイレトレーニングを始めた先輩ママに話を聞いてみました。

 

「早生まれだったので、保育園のクラスの中でも幼い感じだった娘。園では1歳代でトイレトレーニングが始まりましたが、毎日たくさん布おむつや服の洗濯物を持って帰ってきて、仕事も忙しい時期だったので正直大変でした!

 

補助便座に座らせようとすると怖がり、おまるなら時々成功していましたが、結局、トイレでできるようになるのに半年くらいかかり、おまるを洗うのも毎日けっこう大変でした。もうちょっとスタートはゆっくりでも良かったかなというのが本音です」(Aさん・30歳・2歳の女の子のママ)

 

「1歳8か月くらいから、ウンチが出るとおむつに手をやって教えてくれるようになったので、これは!と思っておまるを購入。ためしに座らせてみると、何回かに1回はおしっこもできたので、この勢いでおむつが取れると思ったのですが…なぜか、ウンチはおむつで、テーブルの脚につかまりながらでないとできなかったんです(笑)。

 

何日かパンツで過ごしてみたら、なんと便秘になってしまって。けっきょく、トイレトレーニングという意味では早くマスターできましたが、完全におむつがいらなくなったのは3歳前と、一年近くかかってしまいました。」

なかなか始められずにいたら…2〜3歳前後で始めたケース


こちらは幼稚園ママたちの経験談から、いくつかご紹介します。

 

「2歳頃から、周りの子がトイレトレーニングを始めた!おむつが取れた!という話が出始めて、一度やってみたのですが、おまるも補助便座も嫌がって。トレーニングパンツも、当時のうちの子にとっては普通の紙おむつと何ら変わりないので、いったんトレーニングをやめました。

 

その後寒くなったため、洗濯物の枚数が増えそうだな…と思って取り組まずにいるうち、結局再開したのは3歳の誕生日を過ぎてから。でも、数回ズボンとパンツにおもらしした程度で、一週間もしないうちに自分からトイレでできるようになりました!完全に会話ができるようになっていて、トイレの意味も分かっていたので、そこを教える手間はなく、私も楽でした」(Kさん・26歳 4歳の男の子のママ)

 

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「保育園の3歳児クラスの頃。まわりの子たちは、2歳代でおむつが取れていたり、次々におむつを卒業していくのですが、息子はなかなかトイレでしようとしないんです。ためしにパンツで過ごしてみたところ、やっぱりおもらししてしまい、それ以来さらに「おむつがいい!」と頑なになってしまいました。

 

家でも挑戦したのですが、おむつがいいと言って大泣きするので、ちっとも進みませんでした。どうやら、失敗するのが恥ずかしいという気持ちがとても強かったようです。一度、パパにからかわれたのが余計によくなかったかも。結局、なだめすかして、数か月後に少しずつトイレでできるようになりましたが、こんなことなら自我の強くなる前の1歳半ごろからやってみればよかったかも…!」(Yさん・31歳・3歳の男の子のママ)

トイレトレーニング…早い子も遅い子も、保育園との連携がカギ!


保育園でいつごろからトイレトレーニングを始めるかは、その園の方針によって大きく異なります。

 

1歳児クラスのうちは、おむつが取れそうな子も一律トイレトレーニングなし、2歳児クラスでは逆に全員がおむつを取るようにしていく、という園では、保育士さんがトイレトレーニングの対応で手を取られ、他に注意が回らなくなることを避けるためや、子ども同士が、周りの子がトイレで用を足すところを見て、自分もそうできるようになるのを目指すといった目的があるようです。

 

おまかな時期を決めた上で個別に対応していく園もあり、その場合は、その子の性格(周りの子と同じことをしたがるか、マイペースかなど)や、本人の意欲などを見て、ママへ「そろそろトイレトレーニングを始めようと思いますので、パンツを用意してください」と連絡が入ることになります。

 

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保育園と家庭である程度足並みがそろっている方が、子どもも混乱することがありませんし、スムーズにトイレトレーニングが進みやすいといえます。

 

ただ、トレーニング初期は家の中でももらしてしまうことが頻繁にありますし、ママが二人目の出産前後だったり、妊娠中でつわりがひどいなど、おもらしのケアが大変な場合は無理しない方がいい場合も。

 

反対に、家でおしっこやウンチを伝えられて、おまるにも座るので、そろそろトイレトレーニングできそう…と思っても、園ではクラス全体がまだその時期に入っていない場合もあります。

 

いずれも、園での方針を確認し、子どもやママの状況を伝えて、どう進めていくかを相談することが、スムーズにトイレトレーニングをすすめる上でいちばん大切ですね。

トイレトレーニングはその子に合わせたタイミングで進めよう


トイレに関しては本当に個人差が大きく、先輩ママの経験からもわかるように、色々なパターンがあるのが特徴です。3歳を過ぎると周りが気になるのはみんな一緒のようですが、「できるようになったら早い」という声もたくさん聞かれました。焦り過ぎず、その子の発達を見ながら、いちばんベストな時期を見つけていきたいですね。

 

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文/高谷みえこ