保有している株を証券会社に貸して「貸株料」がもらえる

「貸株」という言葉を初めて聞いた、という方もいるでしょう。「貸株サービス」は不動産の賃貸などと同じように、保有している株式を証券会社に貸すことで「貸株料」をもらえるシステムです。「空売り(買っていない株を一時的に借りて売り、あとから株を購入する投資手法のひとつ)」をするとき、投資家が売る株式には貸株が使われています。 貸株制度が利用できるのは、「SBI証券」「楽天証券」「カブドットコム証券」「マネックス証券」などネット証券会社が主流です。 システムはいたって簡単! 口座を持っている証券会社で貸株サービスに申し込みをしたうえで、保有している株式のうち貸してもいいと思う銘柄を「貸株」に申し込みます。そして、銘柄ごとに決められた金利分の貸株料を受け取るだけです。ただしNISA口座、ジュニアNISA口座で購入した株式は、貸株サービスは申し込めません。 サービス内容や銘柄ごとの金利設定は、証券会社によって差があります。金利は0.1%~10%程度が主流。「借りたい」という需要が高い銘柄をプレミアム銘柄、ボーナス銘柄といった名前で1%~10%といった高金利で貸し出すところもあります。

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たとえば「SBI証券」では、取り扱っている銘柄が合計4014銘柄ありますが、そのうち 貸株金利0.1%…3366銘柄


貸株金利0.5%…171銘柄


貸株金利1%~10%(プレミアム銘柄)…382銘柄


となっています(2018年6月18日現在)。

 なお、貸株サービスの対象銘柄は証券会社によって異なり、SBI証券の場合は95銘柄が「非対象銘柄(貸株できない銘柄)」です。