「夫婦は家族だけど他人?」をテーマに2組の夫婦の不倫問題を通じ、家庭の内情や夫婦の本音を多角的に捉えたストーリーが話題となっているテレビドラマ『あなたには帰る家がある』(TBS系)。100人を超える女性にリサーチしたという「オンナの本音」がちりばめられていることもあってか、共感者が続出していた様子。 なかでも、中谷美紀演じる主人公の佐藤真弓に自分の姿を重ねる女性は少なくなかったようです。最終回を前に、第1話から『あな家』を追い続けてきた女性たちの声をお届けいたします。

不倫するヒマがあるなら家事くらいやれ!

主人公の佐藤真弓は、几帳面ながら家事を一切手伝わない夫の秀明(玉木宏)と、私立中学校に通う娘との3人暮らし。結婚13年目、決して仲が悪いわけではないけれど、小さな不満から口喧嘩の絶えない夫婦です。そんななか、秀明が茄子田綾子(木村多江)と不倫関係にあることが発覚し…。 

真弓と同じくフルタイムで働く森田麻美さん(仮名/42歳)は、「気持ちがよくわかる!」と語気を強めます。物語最初の頃に秀明が行っていた、細かい家事チェックにイラついていたのだとか。

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「オンナだからって家事が得意とは限りませんよね。そりゃ毎日やっているからそれなりに出来るけれど、『仕方がなくやっている』というのが本音。

私も真弓のように大雑把なタイプなので、洗濯物のシワとかを指摘されたら『たたむくらい自分でやれ!』って思っちゃいます。うちの夫は私が家事をやって当たり前という考えの人なので、何にも手伝わないくせに『コップが出っぱなし』とか『ゴミ袋がセットされていない』とか文句は言うんですよ。

気づいたならやってよ! って思うし、何でもかんでも私がやって当たり前と思うな! こっちも仕事で疲れてんだよ!とイライラが募ります。

で、ケンカ勃発。真弓と秀明と似たような感じです。いつもケンカの後は怒りの沸点が低すぎたかなって自己嫌悪を感じていたけど、自分みたいな主婦をドラマで客観的に見ていたら、『いっぱいいっぱいになってるんだから当然だ』って思えるようになりました(笑)」