不安だった就任当初  励ましてくれた大江キャスターの「言葉」

──抜群の安定感で番組を仕切られていますが、就任当初は不安もありましたか?

 

相内さん:

もちろんありました…!

 

WBSの担当を約10年務めたので、夜から朝にいくという不安がまずありました。当時、MBAを取得するために早稲田大学のビジネススクールに通っていたので、夜間の大学院と物理的に両立できるのだろうか?とも考えました(※相内さんは2022年3月に、無事大学院を修了し、MBAを取得)。

相内優香さん
MBA取得後、卒業の記念に撮影した1枚

それにマーケットってすごく専門性が高いし、そもそもメインキャスターなんて務まるのかな?って、それこそ挙げたらキリがないくらい、いろんな不安があって…。

 

──どのようにして不安を乗り越えましたか?

 

相内さん:

そうですね、やっぱり大江さん(WBSの大江麻理子キャスター)の言葉が大きかったと思います。

 

わたし、大江さんがいたからずっと頑張ってくることができて…。2014年に大江さんがWBSのキャスターに就任して以来7年間、ずっと近くで仕事も拝見してきたし、何度も何度もつらい局面で励ましてもらってきました。

「公私共に支えられている」という大江麻理子キャスターと

そのWBSを離れる寂しさや、メインキャスター就任の不安を感じているときに、大江さんが「あいうっちゃん(相内さんの愛称)が朝の太陽で、わたしが夜の月になるから。だから一緒に頑張ろう」と言ってくださったんです。

月曜日から水曜日は私がモーニングサテライトのメインキャスターで、月曜日から火曜日は大江さんがWBSのメインキャスター。テレビ東京のニュース番組は朝は私で始まって、夜は大江さんで終わるんです。だから「1日を一緒に盛り上げていけるように頑張ろうよ!」って。

 

──その言葉をどんな風に受け取りましたか?

 

相内さん:

嬉しかったですね。「一緒に盛り上げよう」って背中を押されて…「よし!」と前を向くことができました。

 

──大江さんとは特別な絆があるんですね。

 

相内さん:

そうですね、、14年間の会社員生活の中で大江さんとの出会いがいちばんのターニングポイントじゃないかと思います。

憧れでもあるし、尊敬もしているし、メンターでもあり、助けて支えてくれる方でもある。近くにそういう先輩がいるというのが、会社員人生において本当に大きなことだなと思います。

 

──大江さんから学んだいちばん大切なことはなんですか?

 

相内さん:

たくさんのことを学んだけれど、大江さんの仕事に対する「姿勢」は、わたしの指針になっています。勉強熱心であることはもちろん、すべての原稿チェックされた上で、納得のいかない言葉があったら、どんな小さなことでも、オンエア直前でも、直しにかかる方なので。わたしも「そうあらなくては」と思っています。

WBS時代、共にキャスターを務めた大江麻理子キャスター(中央)、相内アナ(右)、片渕茜アナ(左)