平日朝5時45分から放送されている『Newsモーニングサテライト』(テレビ東京系)でメインキャスターを務める相内優香さん(36)。「わたしにメインキャスターが務まるのだろうか…?」。そんな不安を抱える相内さんを励ましたのは、2014年からWBS(ワールドビジネスサテライト)のメインキャスターを務める大江麻理子さんだったと言います。
今でも大切にしているという大江さんの言葉とは?「女子アナ30歳定年説」のいま、アナウンサーを目指した原体験まで幅広く伺います。
モーニングサテライトの「質」守るために
── 去年4月にモーニングサテライトのメインキャスターに就任されました。どのような毎日ですか?
相内さん:
モーニングサテライトを佐々木明子さん(テレビ東京アナウンサー。7年に渡ってモーニングサテライトのキャスターを務めた)から引き継ぐときに、「モーニングサテライトを守ってね」と、番組を託されたんです。
「守って」というのは、番組のクオリティだと思って1年間頑張ってきました。
地上波でここまでマーケットを掘り下げる番組は他にありません。早朝から株・為替・債券の専門家が多く登場し、専門用語と数字が飛び交う現場です。その番組を長く見てくださっているコアな視聴者層であるマーケット関係者、投資家の方々の期待を裏切らない内容にしなくてはいけない。クオリティに対するこだわりを持って日々お伝えしています。
──専門性が高い番組である上に、マーケットはオンエア中も動いていきますよね。
相内さん:
そうなんです。そして「動いている」ことをただ伝えるだけでなく「なんで?」という読み解きもしなくてははいけません。
「今日の日経平均下がったのなんでだろう?中国のGDP下がったからか?アメリカの長期金利や株は?どんな影響があるのか?」と、マーケットを読み解く作業ですね。
新聞を読み込むだけでなく、海外のニュースサイトもバーっとチェックしながら。オンエア前は時間との勝負で、猛烈な慌ただしさです。
オンエアが終われば翌日の打ち合わせがありますが、その打ち合わせに向けた予習、復習の「勉強」の時間も膨大です。
──やりがいを感じるのはどんな時ですか?
相内さん:
そうですね、、速報性のある情報を充実した内容で80分ちゃんと伝えられた時かな。たい焼きで例えるなら、尻尾まであんこまで入った情報というか、しっかりした内容で走り切れたなというときは、終わった時に「はぁ〜〜〜」って全身の力が抜けて、強い達成感を感じます。
日々やりがいを見出せる仕事と向き合えることは本当に幸運だし、勉強を通じて成長を実感できる番組でもあり、出演者同士のチームワークも良く、本当に最高の環境だと思っています。深夜2時半に出社するという生活時間帯だけは、未だに慣れないですが…(苦笑)。
──就任から1年が経ち、佐々木明子キャスターからはどんな言葉をかけられますか?
相内さん:
明子さんはいつも体の心配してくれて「大丈夫?」と声をかけてくれます。番組の感想も伝えてくださって「頑張れ!」と背中を押してもらっています。
明子さんはマーケットを伝えるプロフェッショナルですし、マーケット愛も強いので、番組の本質的な部分を見てくださいます。そんな明子さんに褒めていただく時は、本当に嬉しいですね。