36歳で描く未来 「年齢で制限かける必要はない」

── 「35歳までに」とMBAに挑戦されて、今年2月に36歳の誕生日を迎えられました。年齢をまたがれていかがですか。

 

相内さん:

35歳はとても充実した1年間で、モーサテのキャスターとして歩み始めた年でもあり、取得したMBAは本当にいい自己投資だったと思います。

相内優香さん
早稲田大学大学院の学位授与式で撮影した1枚(左から2番目が相内さん)

大学院に入る前は、女性としての自分のライフプランを考えた時に「自分に投資できる期間って限られてるのかな」と考えていました。結婚して子どもができたら時間が限られるから「今だけなのかな?」って。

 

でも、大学院に通ってみたら、3児の母という方もいらっしゃいました。結婚して、子供もいて、仕事もあって、勉強もしてという方がたくさんいたんです。みなさん本当にバイタリティに溢れていて「こんなパワフルなお母さんがいるんだ!」って。

 

そういった意味でも、キャリアの幅って自分が思っていたよりも「ずっとずっと広いんだな、自分次第なんだな」と感じられたことは、大学院で得られた大切な気づきの1つです。

相内優香さん

「35歳まで」と、そんな風に年齢で制限をかける必要はない。

 

36歳を迎え、これからはプライベートも充実させていきたいと考えていますが、年齢やライフステージを理由にブレーキをかけることなく挑戦し続けていきたいです。

 

── 今後の将来のプランや目標があれば教えてください。

 

相内さん:

直近では、自分の論文をジャーナルに投稿したくて、まとめ直しているところです。選ばれるといいのですが…!

 

自ら汗を流して学んだことって絶対に失われないし、仕事にも必ず生きてくる。これからも自己投資である「勉強」を続けていきたいですね。そして、40歳、50歳になったときに「これもできる、あれもできる」と、「個の多様性」を持っていると楽しいと思うし、仕事の幅も広がると思っています。 

 

MBAの取得はひとつの節目でしたが、私の「挑戦」は始まったばかり。経済を伝えるという専門性はブラさずに、これからも挑戦を続けていきたいです。

相内優香さん

 

 

今回は取材を「受ける側」であるはずの相内さんが、傍にノートを置き、常にメモを取りながら質問に答える姿が印象的でした。相手の話に耳を傾け、何かを吸収しようとする相内さんの「学ぶ姿勢」は、すでに日常の一部になっているようです。

 

MBAを取得してもなお「挑戦し続けたい」と語る相内さんの進化と、それに伴いますます内容が充実するであろう「Newsモーニングサテライト」の今後が、ますます楽しみになる取材でした。

 

PROFILE   相内優香さん

相内優香さん

1986年、群馬県生まれ。立教大学社会学部卒業後の2008年、アナウンサーとしてテレビ東京に入社。現在は「Newsモーニングサテライト」(平日朝5時45分〜7時5分 生放送)で月〜水曜日のメインキャスターを務める。22年3月、早稲田大学大学院経営管理研究科を修了しMBA(経営学修士)を取得。モットーは「しなやかな人であれ」。 

取材・文/谷岡碧 写真提供/テレビ東京