笑顔が弾けているMALIA.さん。インタビュー当日も、スタート前からMALIA.さんの楽しそうな笑い声が隣室から聞こえてくる一場面がありました。そんなMALIA.さんがポジティブでいられる理由、ポジティブでいるための人間関係の築き方についてお聞きししました。
もうネガティブにならない
── いろんなところで聞かれることかと思うのですが、MALIA.さんがネガティブになることはあるんですか?
MALIA.さん:
もうならない。でも、それは小さいころにネガティブな時代を乗り越えてきたからこそ、今があるのね。ポジティブでいようと思っているわけではなくて、これが自然な状態なの。
でも、本当によく聞かれるんだよね。どうやったら毎日そんなに笑顔で元気でいられるんですか?って。会社でも訊かれるぐらい。
── 元気に過ごすために意識されていることはあるんですか? 明るさの秘訣とか…。
MALIA.さん:
子どもたちといるときも楽しいし、私は大切なお友達といるときもすごく楽しくて。あとは、会社かな。仲間というか、みんなといるとき、とても楽しいの。会社でも毎日爆笑してる。みんなに元気ですね、って言われるけど、逆に私はみんなに元気をもらってる。
何をすると笑顔になるか、ってそれぞれ自分の中にルールがあると思うんだけど、その自分の中でのルールをみんなが見つけられるといいよね。
言ったことは必ず自分に返ってくる
── 友達や仲間が元気の源、ということですが、人間関係を築くうえで気をつけていることはありますか?
MALIA.さん:
20代前半は朝まで遊ぶとか、girls partyに参加しまくるとか。そんな感じの女の子たちばっかりと集まってたの。
でも、あるとき急に「私、何してるんだろ?」って思っちゃって。「なんか違うな」と思って、当時の子たちとは、パタッと連絡をとらなくなったことがあったんだよね。
── 結構思いきった行動ですよね。
MALIA.さん:
人間関係もそうだけど、やっぱり少しでも私をネガティブな気持ちにさせると人とは一緒にいたくないっていうのを、当時25、26歳で気がついて。うまく言葉で言えないから、連絡を絶つという形しか取れなかったんだけど。
友達が好き、みんなと会うのが好き、って言っても、毎日会うのは会社の人だし、食事に行くような友達も決まってる。お互いを理解している、気心知れた友達って一緒にいて心が安定するんだよね。
── そんな心を許せるような人とのコミュニケーションで気をつけていらっしゃることはありますか?
MALIA.さん:
そこにいない誰かの話はしない。
20代前半で学んだことのメインってそれだったんだよね。みんないつも、誰かの不満を話してるの。それがすっごく嫌になっちゃって。不満があるなら本人に言えばいいのに。私は思ったら本人に言うし。その場でスッキリしたほうがよくない?
── MALIA.さんは怒りや不満が持続するということはないんですか?
MALIA.さん:
仕事でも、何かあったらそこで「ボン!」と言ってそれで終わり。次の日に同じことで怒ることはないし、同じことも言わないし、引きずらない。
というか、忙しくて次の日まで怒っていられないよね。だから忙しくするのはいいことだと思う。誰かのことを気にしたりしないで、忙しく生きればいい。
よく「生き急いでますね」って言われるけど、それでいいんです。あえて自分に詰め込んでみると、何か違うものが見えてくるかもしれないからオススメ。
── MALIA.さんが愚痴を言ったり、不満を言ったりすることはないですか?
MALIA.さん:
20代の最初の2回の結婚のときは言ってました。周りの人や、テレビでも言っちゃったことあるし。
でも、言ったあとに、自分がすごく嫌な思いをしたの。言ってスッキリするかと思ったけど、全然しない。言ったことはブーメランで返ってくるし。じゃあ言わないほうがいいやー、って。
人生、いろんなドラマがあったけど、相談もしない。決めるまでは自分の中での溜め方は半端じゃないけれど、いっさい言わずに、周りにも報告だけ。
本当にシリアスに誰かの力を借りて解決をしないといけないようなことがあればもちろん話すと思うけど、自分でしか乗り越えられないようなことのほうが、人生の大半だって思ってる。
PROFILE MALIA.さん
マリア。1983年生まれ。経営者・モデル・タレント。4児の母。多数の女性誌専属モデルを務め、ファッションイベントにも出演の他、テレビ番組にも出演。2009年にはAnelaInc.を立ち上げ、幅広く活躍している。YouTubeチャンネル「MALIA. CHANNEL」やInstagram「malia_xxx」でも子育てエピソードなど公開。
取材・文/ふくだりょうこ 撮影/坂脇卓也