多忙な仕事をこなしながら、4人のお子さんを育てているMALIA.さん。「子どもとは対等に接している」と言いますが、子育てのモットーなどはあるのでしょうか。またそんな忙しい中、健康を保てている秘訣はあるのでしょうか。
4人の子どもたちはソウルメイト
── 子育てにおいてはお母さまが反面教師ともおっしゃっていました。MALIA.さんがお子さんと向き合うときに気をつけていらっしゃることはあるんでしょうか。
MALIA.さん:
1歳だろうが2歳だろうが、人として接してる。対ヒト、というか、「個と個」という接し方。
小さいからって赤ちゃん言葉で話しかけたりしない。
例えば、子どもが親を叩いたとしても「それをしたらダメだよ」とかじゃなくて「やめて、痛い」ってはっきり言うとか。力の加減もやっぱり小さいから分からないんだよね。
力の加減を教えないと、それで誰かを怪我をさせるかもしれない。周りから見たら怖いママだと思われるかもしれないけど、相手も同じ人間だし、成長してからきっと理解してくれることだと思う。
── 対等に話をされている、ということなんですね。
MALIA.さん:
なんて言いながら、末っ子の3歳には甘いんだけどね。
3歳なのにまだ「抱っこ」って言うから抱っこしてるんだけど、上の子たちには言われてもしなかったな。「がんばって歩こうね!」「応援してるよ!」って言ってたから、甘やかし方は違うかもしれない。
──3歳のお子さんや中学生のお子さんがいらしたら、なかなか予定調和にいかないこともあるのでは?
MALIA.さん:
塾の終わり時間が遅くなったり、突然車で迎えに行ってあげないといけなくなったり、やっぱり、イレギュラーなことは起こるよね。
うちの3歳さんは体力モンスターで全然寝ないし、夜中に「ママ、おいで」なんてベッドから呼ばれることもある。もうその生活が当たり前なのかも。
── MALIA.さんにとって、お子さんはどういう存在ですか?
MALIA.さん:
ソウルメイトだと思ってる。
よく「もう1回生まれ変わったら何する?」っていう質問が来るんだけど、生まれ変わってもどんな形でもいいから4人に会いたい。母親じゃなくてもいい、妹でも弟でも、なんでも。
私の中で絶対的な存在なのは4人の子どもたちだから。私のもとに、私を選んでやってきてくれたことに感謝しかないし、彼ら4人に出会えれば、あとは別になんでもいいかな。
口から入るもので体や心は作られる
── お仕事に、4人のお子さんの育児にと、ものすごく忙しいと思うんですが、普段の生活で健康のために気をつけていることはありますか?
MALIA.さん:
いわゆるジャンクなものは食べない。最近は、1週間に1~2回はお肉抜いたりとか。それもお肉抜いたら身体がラクだった、というのと、世界的な問題にもなっている“ミートフリー”も少しずつ意識し始めたから。
あとは、あんまり牛乳を飲まないとか、起きたらまず酵素を飲むとか。あんまり特別なことはしてないよ。
──これは必ずする、といったことはありますか?
MALIA.さん:
ママが栄養学を教える大学で教授をしていて、今はもうリタイアしたけどずっと栄養士さんだったの。
小さいころから、口から入るもので体や心は作られる、って言われたから、それは気をつけているかも。外食はすごく減ったな。
今は家で作っていて、子どもたちにも、冬は寒いから甘酒飲ませてから登校させたりとか。そういえば、仕事のアシスタントさんがうちに来ると、いろんなものを飲まされるってみんな言ってたな(笑)。
確かに、大量のティーを飲んでる。ハーブティーや、デトックスティーと、いいって言われる栄養ドリンクも大好きで飲むし、もちろんお酒も。1日に何リットル飲んでるんだ、っていうぐらい。うん、何かを飲むのが好きみたい。
── 年齢を重ねてきて、心や体の面で変化してきたところはありますか?
MALIA.さん:
年齢を重ねたからどうっていうのがあんまり私の中のルールにはなくって。
変わったことと言えば、スキンケアの時間が増えたぐらい。朝にパックして、仕事の合間でもずっと保湿してる。
年齢を重ねていくから始めるようになったことだけど、そうすることが私は好きだし、ちゃんと大事にしてあげたら大事にした分は自分に戻ってくるしね。
PROFILE MALIA.さん
マリア。1983年生まれ。経営者・モデル・タレント。4児の母。多数の女性誌専属モデルを務め、ファッションイベントにも出演の他、テレビ番組にも出演。2009年にはAnelaInc.を立ち上げ、幅広く活躍している。YouTubeチャンネル「MALIA. CHANNEL」やInstagram「malia_xxx」でも子育てエピソードなど公開。
取材・文/ふくだりょうこ 撮影/坂脇卓也