より美味しく食べるために押さえたい3つのポイント

3月の下旬頃から豊作による価格安のニュースが飛び交いましたが、安井ファームの広報担当者によると、地域によっては4月現在もお買い得になっているといいます。

 

食卓への登場が増えそうなブロッコリーを美味しく食べたい。

 

そのためには、どんなポイントをおさえておくといいのでしょうか?

美味しいブロッコリーはつぼみに注目

新鮮なブロッコリーを見極めるためのポイントは2つ。つぼみの状態と色を確認しましょう。

 

「基本的につぼみがきゅっとしまっているもの、黄色くなっていないものがナイスブロッコリーです。

 

今は、品種改良によって色が出ないものもありますが、紫色のブロッコリーは、ポリフェノールがたくさんつまっているので、見つけられたらラッキーブロッコリー。甘い可能性が高いと思います」

左からナイスブロッコリーとラッキーブロッコリー

冷蔵庫の「野菜室」ではなく「チルド室」で保存

また、自宅では冷蔵庫の野菜室に入れがちですが、ポリ袋に入れてチルド室で保存するのが新鮮さを保つ秘訣なのだとか。

 

「わたしたちも出荷前のブロッコリーは0度で保存しています。この温度で保存すると最も呼吸をしにくくなるので、美味しさが逃げにくくなるんです」

安井ファームでは鮮度を保つために、氷詰めにしたブロッコリーを出荷している

 

ブロッコリーの基本的な洗い方は、つぼみが集合している花蕾部分を下向きにして、水を張ったボールで振り洗いをします。

 

洗い方に正解はないので、流水でサッと流すのも、念入りに洗うのもよし。

 

お好みの洗い方を選択してほしいと語ります。

 

「ブロッコリーを洗うと、水をはじいたり、茹で汁に油のようなものが浮いたりしますが、これは汚れではありません。

自分自身を守る目的で“ブルーム”と呼ばれる天然のバリア成分を身にまとっているだけですから、口に入ってもオッケーブロッコリーです」

「フライパン蒸し」なら加熱ムラができにくい

調理方法の悩みでよくあるのが「ちょうどいい固さにゆでられない」というブロッコリー特有の問題。

 

ゆで時間ジプシーが多いなか、注目を集めているのは「フライパンで蒸す」という調理方法です。

 

「実は、昔からブロッコリー好きのあいだでは、フライパンで蒸すと美味しい、ということは言われていたんです。

 

でも時間や水の量についてはなかなか紹介されていませんでした。

 

だったら実験してみようじゃないか、とお腹がいっぱいになるまでいろいろなパターンを試しました。

 

その結果、たどり着いたのが、小房に切ったブロッコリー200グラムに対して水100ccを入れて2分半蒸すという数字です」

茎を上にして蒸すと、水溶性の栄養素が逃げにくくなるそう

 

ブロッコリーの大きさや好みによって調整が必要ではあるものの、目安があるから安心して試しやすい。

 

当事者の悩みに寄り添い、背中を押してくれるような発信も、反響を後押ししています。